そう。世の中の業務プロセスは、毎度同じキッカケで開始されるわけではない。むしろ多くの業務プロセスで、複数のキッカケ(トリガーと言う)が想定されるべきだ。
第7回目となる「BPMNの書き方」のテーマは「複数トリガーの想定」。
=過去の「BPMNの書き方」=
- 『業務フロー図表記法BPMNの基本は「分岐」だ』
- 『案件によっては同時並行処理が必要になる業務フロー』
- 『業務フロー途中で「定型メール」を自動送信』
- 『「子プロセス」を産む業務フロー定義の書き方』
- 『トークンが無限増殖するループ構造』
- 『業務フロー図を我流で書くなんて、ダメダメ』(同時並行処理がある場合の中断)
<各タスク名>
1abc.タスク、2.タスク
[BPMNサンプル-複数開始イベント:「1a.タスク」画面]
<各プロセスデータ名>
- 件名
- 文字型(複数3行): 入力データ
- 掲示板型: 社内通信
上記のワークフロー定義では、経理・開発・営業の誰かが作業(1x.タスク)を処理すると、経理の作業『2.タスク』に引き渡される仕組みだ。まさに複数のキッカケ(トリガー)が想定されている。しかし「分岐」もしていないのに「併合マーク」(併合ゲートウェイと言う)が唐突に存在する。なんだかヘンな感じがするかも知れない。
ちなみに、業務プロセスのキッカケが人間作業ではないケースだってある。
- ある時刻になれば、誰かに作業が割り当てられる
- センサーなど外部機器からのデータ伝送を受けて作業が発生する
また加えて、メッセージ開始イベントにより直接『2.タスク』が割り当てられることもある。
なお、最初のタスクが人間の入力系作業である場合に、外部機器からのデータ伝送を想定する事がある。すなわち入力の省力化や簡素化が目的となる。ある程度、外部機器を信用するなら、最初の人間タスクは省略するワークフロー定義になろう。
<各タスク名>
1abc.タスク、2.タスク
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