成果物は同じでも、プロセス開始のキッカケは様々

2011年5月22日
「社員から申請されるケースもあれば、経理から確認するケースもある」

そう。世の中の業務プロセスは、毎度同じキッカケで開始されるわけではない。むしろ多くの業務プロセスで、複数のキッカケ(トリガーと言う)が想定されるべきだ。

第7回目となる「BPMNの書き方」のテーマは「複数トリガーの想定」。

過去の「BPMNの書き方」

<各タスク名>
1abc.タスク、2.タスク


[BPMNサンプル-複数開始イベント:「1a.タスク」画面]



<各プロセスデータ名>
  • 件名
▼プロセスデータ▼
  • 文字型(複数3行): 入力データ
  • 掲示板型: 社内通信

上記のワークフロー定義では、経理・開発・営業の誰かが作業(1x.タスク)を処理すると、経理の作業『2.タスク』に引き渡される仕組みだ。まさに複数のキッカケ(トリガー)が想定されている。しかし「分岐」もしていないのに「併合マーク」(併合ゲートウェイと言う)が唐突に存在する。なんだかヘンな感じがするかも知れない。

ちなみに、業務プロセスのキッカケが人間作業ではないケースだってある。
  • ある時刻になれば、誰かに作業が割り当てられる
  • センサーなど外部機器からのデータ伝送を受けて作業が発生する
以下のワークフローでは、経理は例えば「毎週月曜日の朝」に『1a.タスク』を処理する。(他のタイミングに自身の判断で『1a.タスク』を処理する可能性はある)
また加えて、メッセージ開始イベントにより直接『2.タスク』が割り当てられることもある。

なお、最初のタスクが人間の入力系作業である場合に、外部機器からのデータ伝送を想定する事がある。すなわち入力の省力化や簡素化が目的となる。ある程度、外部機器を信用するなら、最初の人間タスクは省略するワークフロー定義になろう。


<各タスク名>
1abc.タスク、2.タスク


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