先週に引き続き「処理担当者の設定方法」について学びます。

階層にバラツキがある組織での上司とその上司の指定方法1」では、『上司』の承認を得て、さらに『上司の上司』の決裁を得る二段階決裁の方法を紹介しました。稟議業務以外でも良くある承認フローの形式です。今回は、前回の業務フロー図について、違う書き方を紹介します。

以下のワークフロー図では、2番目のスイムレーンを「マネージャ」(職位による絶対的な指定)ではなく「申請を行った人の上司」(相対的な指定)にしています。
この様に設定すると、申請者が所属する組織の上司に『2.承認/決裁』仕事が割り当てられる事になります。すなわち「部長(役員)2人、マネージャ4人、メンバ12人」の内、『メンバ』が申請した場合は『マネージャ』が『承認』する事になり、『マネージャ』が申請した場合は『部長』が『決裁』する事になります。

[稟議フロー(相対的表記)]


過去の人気記事から、「処理担当者の設定方法」について学びます。

「上司」の指定方法については、いくつかの方法があり、組織構造との関係もあるため、ワークフロー設定の中では難易度が高めの内容となります。具体的な設定方法については、利用しているシステムの仕様に依存するところもありますが、まずはいろいろな考え方を知っておくのが良いでしょう。

社長1人、部長(役員)2人、マネージャ4人、メンバ12人。仮に、この「メンバ12人」の内の2人が『部長直下』に配属されているとします。具体的に例示すれば、
  • 2人の部長が主管する部に直接所属している人が『2人×2』
  • 4人のマネージャが主管する「チーム」に所属している人が『2人×4』
の組織を想定してみます。もちろん「チーム」自体は「部」に所属します。具体的には、営業部の傘下に多くのチームがありながらも営業部長自身が営業事務メンバ2人を直接指揮し、製造部の傘下に多くのチームがありながらも製造部長自身が品質管理メンバ2人を直接指揮しているようなケースとなります。


この組織構造の特徴は「深さにバラツキ」がある、ということになります。良くある話ですね。

さて、こう言った「深さにバラツキがある組織」の場合、稟議承認フローのエスカレーションは、どの様な業務フロー図で表記すべきでしょうか? 国際標準記法 BPMN に従った書き方を考えてみましょう。議論が分かれる部分は「原則として、マネージャー承認を経て、部長が決裁する」と言う社内ルールを、どの様に描くべきか、という点です。すなわち、この組織の『2人×2』にとっては「マネージャ」が居ません。

[稟議フロー(絶対的表記1)]


先週 に引き続き、BPMN (Business Process Model and Notation) を利用したワークフロー定義の方法について、『Workflow Sample』の過去記事を紹介します。
BPMN は、「Model(モデル))」であり、「Notation(記法)」です。BPMN で書いたワークフロー定義は、BPMシステム上でワークフローシステムとして稼働させるこができます。BPMN を覚えて、あなたの業務をシステム化してみませんか?
BPMN の書き方については、『BPMN超入門』も参考にしてください。

(5) トークンが無限増殖するループ構造
ワークフロー定義では、いろいろなループ構造を表現することができます。ただ、中には、エラーとなってしまうループ構造もあるので、注意が必要です。

[BPMNサンプル-ループエラー]

(6) 業務フロー図を我流で書くなんて、ダメダメ
複数人が同時並行で処理を進めている場合の、処理の「中断」に関する書き方を学びます。BPMN では、「全終了イベント」として定義されています。

[BPMNサンプル-一箇所全終了]


(7) 成果物は同じでも、プロセス開始のキッカケは様々
ワークフローは様々なキッカケで始めることができます。人が開始するだけでなく、タイマーなどにより自動的に開始する方法も想定されています。

[BPMNサンプル-複数多種開始イベント]


BPMNの基礎、Questetra でのモデリング方法


(英文記事 (English Entry))
本ブログ『Workflow Sample』では、様々な業務のワークフロー定義を紹介しています。ワークフロー定義は、BPMN (Business Process Model and Notation) を用いて書かれており、ワークフロー図を見れば業務の流れが(直感的に)わかるだけでなく、業務内容を共有することも容易です。

世の中は黄金週間(GW)、この2週は「BPMNの書き方」についての過去記事を紹介します。業務フロー図の表記法 BPMN や業務フロー図の書き方について、学習する機会としてください。

(1) 業務フロー図表記法BPMNの基本は「分岐」だ

業務の流れを「分岐」させる方法について学びます。3つある分岐パターンのうち、「どれかひとつ」に進む「XOR分岐(排他分岐)」と「全て」に進む「AND分岐(並列分岐)」を紹介します。

[BPMNサンプル-XOR分岐]

[BPMNサンプル-AND分岐]


関連記事


先日紹介した「出退勤申請フロー」では、出退勤時刻の報告が行われずに締め切りを過ぎた場合、勤怠ステータスが「休暇」となる仕組みとなっていました。ということは、出退勤申請フローの処理記録、すなわち出勤簿を見れば、本人や上司、管理部門は、いつ休暇を取ったのかを確認することができるのでしょうか?

いや、ちょっと待てよ。。。出退勤申請を忘れてしまって、出勤したのに休暇になってしまっている可能性もあるのではないでしょうか?そもそも、「休暇」については、事前に申請し、上司に承認されて初めて取得できるものですね。

管理部門は、「休暇申請」と「出勤簿(出退勤申請の記録)」を突き合わせて、毎月の勤務実績を確認しています。出勤簿では休暇となっているのに、該当する申請が提出されていない場合は、、、出勤簿の修正(再申請)か休暇申請(事後申請)を依頼することになります。管理部門の余計な手間を減らすためにも、出退勤申請や休暇申請は正しく行い、月末には抜け漏れがないかを自ら確認するのが望ましいですね。

[休暇申請フロー]

新年度も半月が経ち、新入社員も新しい環境に慣れてきた頃ではないでしょうか?
この2週は、「出退勤報告フロー」「日次報告フロー」とふたつの新入社員向け(とも限りませんが)のワークフローを紹介しました。毎日、きちんと「報告」してきた方なら、ワークフロー基盤の操作にもすっかり慣れたと思います。

第581話:新入社員は勤怠報告でワークフローに慣れよう!
第582話:毎日の業務報告で1日を振り返ろう!

このふたつのワークフロー、見比べてみると(使ってみると)、とてもよく似ていることがわかります。

  • 毎朝、自動開始され、全社員の[マイタスク]に入れられる
  • 社員が報告し、上司(リーダー)が確認する
  • 締め切りが設定されていて、それまでに完了しないと自動終了する

「出退勤時刻」「業務内容」と報告すべき内容は異なりますが、ワークフローの大きな流れは同じです。それなら、ひとつにまとめちゃえば良いのでは?!


[出退勤・日報フロー]


春というより初夏のような日が続いていますね。桜はもう見納めでしょうか。

前回は、新入社員も毎日行う「出退勤報告フロー」について紹介しました。初期値や入力画面を工夫することで、入力負荷を軽減し、毎日きちんと報告されることを念頭に設計されていました。毎日きちんと報告する、と言えば、日報もそのひとつでしょう。研修期間中であれ、配属されてからであれ、「実施した業務」や「日々の学習事項」を上司や先輩に報告することは、新入社員にとって大切な仕事と言えます。

日報を通じて、ビジネスマナーや仕事の仕方を学んだり、上司や先輩、あるいは他の社員とコミュニケーションを図るきっかけにもなります。何より、1日を振り返り、学んだことや気付いたことを整理する機会は、新しい環境では特に大切ですね。

[日次報告フロー]