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先日紹介した「出退勤申請フロー」では、出退勤時刻の報告が行われずに締め切りを過ぎた場合、勤怠ステータスが「休暇」となる仕組みとなっていました。ということは、出退勤申請フローの処理記録、すなわち出勤簿を見れば、本人や上司、管理部門は、いつ休暇を取ったのかを確認することができるのでしょうか?

いや、ちょっと待てよ。。。出退勤申請を忘れてしまって、出勤したのに休暇になってしまっている可能性もあるのではないでしょうか?そもそも、「休暇」については、事前に申請し、上司に承認されて初めて取得できるものですね。

管理部門は、「休暇申請」と「出勤簿(出退勤申請の記録)」を突き合わせて、毎月の勤務実績を確認しています。出勤簿では休暇となっているのに、該当する申請が提出されていない場合は、、、出勤簿の修正(再申請)か休暇申請(事後申請)を依頼することになります。管理部門の余計な手間を減らすためにも、出退勤申請や休暇申請は正しく行い、月末には抜け漏れがないかを自ら確認するのが望ましいですね。

[休暇申請フロー]

新年度も半月が経ち、新入社員も新しい環境に慣れてきた頃ではないでしょうか?
この2週は、「出退勤報告フロー」「日次報告フロー」とふたつの新入社員向け(とも限りませんが)のワークフローを紹介しました。毎日、きちんと「報告」してきた方なら、ワークフロー基盤の操作にもすっかり慣れたと思います。

第581話:新入社員は勤怠報告でワークフローに慣れよう!
第582話:毎日の業務報告で1日を振り返ろう!

このふたつのワークフロー、見比べてみると(使ってみると)、とてもよく似ていることがわかります。

  • 毎朝、自動開始され、全社員の[マイタスク]に入れられる
  • 社員が報告し、上司(リーダー)が確認する
  • 締め切りが設定されていて、それまでに完了しないと自動終了する

「出退勤時刻」「業務内容」と報告すべき内容は異なりますが、ワークフローの大きな流れは同じです。それなら、ひとつにまとめちゃえば良いのでは?!


[出退勤・日報フロー]


春というより初夏のような日が続いていますね。桜はもう見納めでしょうか。

前回は、新入社員も毎日行う「出退勤報告フロー」について紹介しました。初期値や入力画面を工夫することで、入力負荷を軽減し、毎日きちんと報告されることを念頭に設計されていました。毎日きちんと報告する、と言えば、日報もそのひとつでしょう。研修期間中であれ、配属されてからであれ、「実施した業務」や「日々の学習事項」を上司や先輩に報告することは、新入社員にとって大切な仕事と言えます。

日報を通じて、ビジネスマナーや仕事の仕方を学んだり、上司や先輩、あるいは他の社員とコミュニケーションを図るきっかけにもなります。何より、1日を振り返り、学んだことや気付いたことを整理する機会は、新しい環境では特に大切ですね。

[日次報告フロー]

春、桜の季節、新生活の季節です。
今日から新年度、多くの会社で入社式が行われます。新入社員が配属されると、上司や先輩社員、あるいは人事担当者が会社生活のアレコレをレクチャーすることになります。その中にはきっと「勤務報告の仕方」も含まれているハズですね。

「働き方改革」や「裁量労働制」が話題となることが多い昨今、労働時間を適正に記録し、把握できるようにすることは非常に重要です(勤怠管理)。古くは紙への記入やタイムカードへの打刻にはじまり、ICカードでの打刻、専用の勤怠報告システムなどなど、様々な方法で出勤・退勤時刻の記録、報告が行われていますが、汎用なワークフローシステムを利用するのもひとつの方法です。

「出退勤報告フロー(勤怠報告フロー)」は、基本業務パックで紹介した「稟議フロー」「物品購入依頼フロー(調達購買フロー)」「立替金精算フロー」と合わせて、『ワークフローの4大アプリ』と呼ばれることもあります。クラウド型ワークフローを利用して、勤怠管理を行うことで、次のようなメリットがあります。

  • テレワーク/リモートワークや外出の多いスタッフも、作業場所や外出先から記録できる
  • 毎日の処理により、新しいメンバーもワークフローの操作に慣れることができる
  • 組織に合わせて、継続的に、使いやすく改善できる(働き方改革にもつながる)


[出退勤報告フロー]


業務:マルチタスク正社員への情報共有

「深夜のフロント業務」、「朝のチェックアウト対応」、そして「チェックアウトされた客室の清掃」。。。

ワークフローで社内情報を可視化することで、正社員が様々な業務を「掛け持ち」できるようになってきた(マルチタスクオペレーション)。すなわち、夜勤担当からチェックアウト担当に「宿泊客からクレーム苦情を頂いた」という情報が共有され、またチェックアウト担当から客室清掃担当に対して「宿泊客がチェックアウトした」という情報がスムーズに共有される。


結果、パートやアルバイトへの依存度が高かった「夜勤フロント」や「客室清掃」にも、かなり正社員が参加できるようになった。そして同時に、(想定外の展開として)、パートやアルバイトが「正社員として働ける道が開けてきた」という現象も現れてきた。

<正社員の勤務シフト例>
  • 早番(7時間労働、8時間拘束)
  • 遅番(7時間労働、8時間拘束)
  • 夜勤(12時間労働、13時間拘束:2日勤務相当)

課題:なおも発生する手待ち時間

しかし、特に深夜時間帯においては、どうしても「手待ち時間」(てまちじかん)が発生する。

正社員が「夜勤」にも積極参加するなら、深夜帯においても「何か生産的な業務」を引き受けられるようにしたい。そこで、BPM コンサルタントとも相談し、今度は「スタッフブログの発信」に挑戦することにした。(期待する「マルチスキル度」高すぎ?、という不安もある)

ちなみに、ホテル館内の「見回り業務」をもっと念入りに行えばよい、という意見もあった。だが「不必要なまでの丁寧さ」を追及することは「生産性向上」とは言えない。すでに行われている「定時見回り」で、安全面は十分担保されていると思う。

[ブログ執筆投稿フロー]

業務:チェックアウト業務と清掃業務の関係

お客様(宿泊客)が「チェックアウトした」という情報をリアルタイム確認できるようにした。

スタッフは、いつでもスマホ・タブレットで「チェックアウトされた部屋」を確認できるので、手の空いた人は正社員でも「客室清掃のシゴト」を引き受けることができるようになった。(第568話:プロセス改善物語(ホテル編1)、参照)

他のお客様に配慮しつつも「チェックアウトされた部屋」から順次清掃できるようになったので、10時から15時に見られた「清掃タイムトライアル」は無くなり、またレイト・チェックアウトの方や滞在中の方との「ハチアワセ事故」も無くなった。

「チェックアウト工程」から「客室清掃工程」への、ワークフロー、、、「進捗の可視化」って、ホント大事。

課題:夜勤担当からの情報共有

が、しかし、一方でフロント担当は「チェックアウト完了という情報をワークフローシステムにインプットする」という手間が増えた。

たしかに「順次、清掃に着手できる」の意味は分かる。また、自動精算機のおかげもあってチェックアウト時には「部屋のカギを受け取る」くらいしかヤルコトがない。つまり、そのインプット自体が大きな手間だとも思わない。。。が、単純作業というか何と言うか、、、もう少し「ワークフロー」を有効活用できないモノか?

たとえば、フロント担当自身も、何か情報を受け取れないものか?

そこで、、、BPMコンサルタントとも相談しつつ、夜勤担当に「苦情記録」を入力してもらうこととした。つまり「ホテル側のサービスに不手際があった」や「他の部屋に対する騒音クレームを連絡して頂いた」といった夜勤担当からの情報もワークフローに乗せてもらうのだ。そうすれば、フロント担当の「部屋のカギを受け取る」という業務も、マゴコロこめて対応できるようになるかもしれない。。。

[客室清掃業務フロー-苦情記録]

業務:ホテル業務、モロモロ

「生産性革命」の流れは、ホテル業界にも。。。

つまるところ「分業制」は、もはや限界と考えるべきなのだろう。「客室清掃業務」「出迎え業務・見送り業務」「夕食サポート・朝食サポート」「ブログ発信」「売上集計」などなど、、、一つの仕事ができればイイなんて時代は終わった。労働者は、ある程度「マルチなスキル」を持たなければならないのだ。

たしかに同じ24時間営業のコンビニ業界では、アルバイトさんでも「レジ業務」「棚卸業務」「清掃業務」と数多くの業務を担当している。かの「星野リゾート」さんも、もう随分前から「マルチタスク」で回しているらしいし。。。

(政府統計でも「日本の宿泊業の労働生産性は他産業と比較して低い」と明記されてしまうくらいだから、ホント何とかしなければならんのだろう。)

観光産業における人材育成をはじめとした 課題と今後の対応について (2017-02-10)
星野リゾートの取り組み (2014-11-19)

課題:清掃時間の固定化

BPMコンサルタントにも相談し、まずは全正社員で「客室清掃業務のスキル」を持とう、という事になった。

たしかに、清掃はパートさんにマルナゲの状態で、「10時のチェックアウトから15時のチェックインまでしか働けない」とか「スキルアップして正社員にという道もあまりない」といった労働環境については、何となく問題だなぁと思っていた。しかも、その時間帯の正社員たちは、実は結構ヒマだったりする。。。

もし「チェックアウトされた部屋」から順に清掃できれば、正社員だけでもカバーできると思う。

[客室清掃業務フロー]


業務:年末調整

年末の風物詩「年末調整」。

経理部は、1月から11月にかけて概算で徴収してきた『所得税』を、年末12月に精算するのだ。そのためには全社員について「扶養家族の数」や「保険料の支払い」といった情報が必要になる。

去年までは「社員側が開始させる申請ワークフロー」を使ってきた。

もちろんこのフロー、、、経理側が黙っていて次々申請されるモノではない。11月中旬に「月末までに申請してくださいよーーー」という社内アナウンスを、2度・3度と実施する必要がある。1割くらいの人が「月末まで」を守らないので、12月に入ればスグに督促活動に入る。そうしないと12月中に精算を終わらせられない。(税理士さんにも迷惑がかかる)

もっとも、あの膨大な入力フォームも、昨年の申請を[再利用してプロセスを開始]すれば、年度情報を「+1」するだけで完成するので、(しかも自動計算機能もあるので)、ヤル気になれば一瞬で終わる作業なのだが。。。

うーむ、気分よく年を越したい。。。(本期限の「1月精算」はミス対応のための予備日)

※ ちなみに台紙PDFは、毎年の変更手間を減らす細工がなされている (Questetraアドオン
  • 平成X年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申請書(76フォーム)
  • 平成X年分 給与所得者の保険料控除申請書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申請書 (157フォーム)

課題:未提出者に対する督促

しかし、、、やはり「社員が開始させるフロー」は「誰が未提出なのか」が分かりにくい。

ただでさえタイトなスケジュールだ。経理部にとっては「未提出者の一覧」こそが重要なのに。。。他の申請と違って、「提出者の一覧」は、どうでもイイ。(優秀な社員の一覧?)

一度、全社員の[マイタスク]に、『年末調整書類の提出』を強制的に流し込むワークフローについても検討してみよう!! そのやり方であれば、「申請が完了していない社員」を簡単に捕捉できるはずだ。

※ どうやら近い将来、会社での年末調整は廃止されるようだし、(日経新聞 2017-10-16:「政府税調、年末調整の手続きを電子化する方針」)、「プロセス改革」の練習にちょうど良い!?! ついでに「再提出/再作成が必要なフロー」も整備したいな。。。

[年末調整書類の提出フロー]

人事情報の発表方法

「人事異動の情報(配置変更や地位変更)を社内に公表する」という業務はフクザツです。

昇格・降格・採用・退職・休職・部署異動・関係会社出向…と、さまざまなパターンがあり、また個別の事情もそれぞれに異なります。

人事担当者の気持ちとしては、たとえば「信任の厚いベテラン社員が晴れて定年退職される」というケースなら何か月も前から周知しておきたくなるかも知れません。しかし一方で「競合他社に転職する」というケースなら秘密にしておきたいと思うかも知れません。また「家族介護のために休職する」といったケースでも、同僚や関係者に対して(守秘義務違反に配慮し)積極的に事前連絡しようとする人もいれば、黙っていたいと考える人もいるでしょう。

基本的には『既定の解禁ルール』にのっとって、粛々と「人事部内秘の情報」を「社内公知の情報」に切り替えるべきなのでしょう。(人事通達)

業務上の課題

公表方法として「社内掲示」という手法がとられている会社は少なくありません。

しかし、紙に印刷して「掲示板」や「壁」に張り出すという手法では、外出が多い人、長期休暇中の人、あるいはリモートワーカーにとっては見る機会が非常に少ないものになってしまいます。他方、人事部門としても「決められたタイミングで掲示作業を行う」や「決められたタイミングで掲示を終了させる」といった業務は、意外と大きな負担となります。

また「朝礼での口頭発表」という手法がとられている会社もあります。

しかし、これもまた長期休暇中の人やリモートワーカーは、朝礼出席者と同じだけの情報量を得ることは難しいと言わざるを得ません。さらに、口頭であるが故に「異動の日付」や「異動部署」などが正確に伝わらないリスクもあります。

[人事異動情報の公表]

小さく始める

「システムに慣れるには、どうしたら良いでしょうか?」

投資効果だけを考えれば「既存の非効率な業務」をシステム化するのが効果的です。もし「紙ベース」で行われている業務があるのなら、その業務のシステム化を検討すべきです。もし、受注・出荷・請求といった「基幹業務」に適用すれば、比較的容易に『効果』が『投資』を上回ることでしょう。

しかし、(1)管理者:システムの設定ノウハウが高くない、(2)一般社員:システムの利用リテラシが高くない、といった状況なのであれば、全く『効果』が出せない危険性もあります。それは「原稿用紙に手書き」してきた小説家に「パソコンでの制作」を強要するようなものです。

「システムの導入で、業務効率を悪化させてしまうかも」。そんな不安がある場合、まずは「小さな業務」で、(できれば毎日必ず行う業務で)、試運転するのが良いかも知れません。

改良し続けるという習慣

ペーパレスやテレワークを推進する際には、「ワークフローシステム」の導入が検討されます。

最初に適用する業務を何にすべきかは、非常に悩ましいところですが、たとえば、以下の「勤務時間報告」という小さなワークフローは有力な候補と言えるでしょう。何と言っても「必然的に毎日利用することになる」のが良いところです。

実際に「データ入力」を行ってみて、実際に「承認」を行ってみて、、、何が必要で、何が省略できるのか、おのずと理解が深まるでしょう。また、その利用の中で、様々なアイデアも生まれてきます。
  • 管理者: 業務フローの設計ノウハウが高まる
  • 一般社員: 工程を担当するという基本的な使い方を理解できる

[出退勤報告フロー]

和暦テキスト

日本では「西暦」ではなく「和暦」を使うケースが多くあります。

現在は『2017年』であるとともに『平成29年』でもあります。

すなわち「2017-03-13」といった日付型データも、印刷物やメール本文などにおいては、「平成29年3月13日」と表示されるべきケースが多くあります。およそ1年前の記事(※)では、自動工程である[スクリプト工程]を活用した和暦変換をご紹介しました。(クラウド型ワークフロー『Questetra BPM Suite』に流れる案件データの自動変換)

第467話:自動生成 PDF の「証明書発行日」を和暦表示する! (2016-01-25)

スクリプト工程とサービス工程

ただ、クラウド型ワークフロー『Questetra BPM Suite』のバージョン11.1以降(2016-09-05)は、「サービス定義ファイル」(アドオンXML)によって任意の[サービス工程]を追加することが可能となっています。(サービス工程の Addon)

すなわち、和暦変換を行う[サービス工程]を利用すれば、(プログラミング知識を必要とする)、[スクリプト工程]を使う必要がありません。

[証明書発行フロー-和暦変換アドオン]

プログラミング知識の活用

「スクリプト工程」とは、業務プロセス内にある「自動工程」の一種です。

たとえば、
  • 上流工程で入力された『出勤時刻』と『帰宅時刻』を参照して、
  • 自動的に『勤務時間』( {帰宅時刻} - {出勤時刻} )を算出する
といった「プログラム処理」を自動的に実行させるための工程です。

逆に言えば、その様なスクリプト工程を日報フローに組み込めばすれば、社員に『勤務時間』を記入してもらう必要が無くなります。

何が出来るのか?

ワークフロー基盤側で行われる自動処理は、いわゆる『サーバサイド処理』です。

つまり、業務プロセスを流れてきた案件が「スクリプト工程」に到達すれば、自動的にデータが参照され、また書き換えられます。全ての処理は人間の関知しないところで実行されます。

そこにセットされるプログラムコードは
  • 「業務データの参照」に始まり、
  • 「様々な演算処理」を経て、
  • 「業務データの書き換え」で終わる
といった構成になるでしょう。

どの様な「演算」が可能なのか?

たとえばクラウド型ワークフロー製品である『Questetra BPM Suite』の場合、「サーバサイド JavaScript (ECMA Script) をセットできる」(※)という仕様となっています。そして、以下のような演算が可能です。
  • 基本的な数値データ演算(四則演算、平方根、指数、四捨五入、乱数…)
  • 基本的な文字列データ操作(結合、分割、整形、抜き出し、置換、検索…)
  • 基本的な日時データ操作(加算、減算、経過計算、曜日判定、和暦変換…)
  • JSON データの生成や解析
  • XML データの生成や解析
  • HTTPリクエストの送信(データGET、データPOST、OAuth2通信、Basic認証…)
  • SMTPリクエストの送信(メール送信、添付ファイル生成、文字コード変換…)
※ Rhino エンジンで処理できる Java メソッドや Questetra 拡張メソッドも利用できます[R2300]
※ 詳細情報はコチラコチラ

[出退勤報告フロー-時分表示]
※この記事には「改善編」があります

長時間労働の是正

日本政府では今、「働き過ぎによる健康被害」が活発に議論されています。

この議論の盛り上がりは、大手広告代理店での「新入社員過労自殺」(2015年)がキッカケと言っても過言ではありません。そして、向こう1・2年の内には『どの様な雇用契約下であったとしても月平均の残業は最大60時間まで』といった新しいルールが追加されると予想されています。

労働時間が慢性的に月220時間を超えている企業や官公庁では、「業務プロセスの抜本的な見直し」や「みなし労働時間制の適用検討」など、様々な対応が必要となってくると言えます。

参考)日本の労働基準法
  • 1週間について40時間を超えて労働させてはならない
  • 1日について8時間を超えて労働させてはならない

暗黙の指示による学習も労働時間

確かに、純粋な心で「学習や経験のためにもっと働きたい!」(会社に居たい!)と考えるヒトが居るのも事実です。

しかしながら今日では『業務に必要な学習』も労働時間と定義されてしまいます。『自己啓発』や『私的情報収集』という報告をさせることで労働時間を少なく見せかけるケースが後を絶たなかった現実を考えれば、これは「仕方のないガイドライン」と言えるかも知れません。

労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン(厚生労働省:2017-01-20)

労働時間についてのチーム内での共通認識

労働時間とはそもそも『客観的に見て使用者の指揮命令下に置かれていると評価される時間』と定義されます。

しかし上述の様な状況をふまえて、「具体的に労働時間をどの様に計測すべきか」について、改めて各社各部署における共通認識を議論しておくことは、とても有効です。

たとえば、自宅での「資料作成」だけでなく「技術動向の学習」なども労働時間として計測されるべきでしょう。しかし一方で、最新のセキュリティ動向を確認することが求められるサーバ管理者が「ネット情報の確認」や「メルマガの購読」までも労働時間に加算して行けば、起きている時間全てが労働時間にもなりかねません。

[出退勤報告フロー]
「入力フォームが多すぎる!」

ワークフロー・システムに対する不満。。。その多くは「データ入力の手間」だ。しかし、業務プロセスをカイゼンし続けていると、どうしても「入力しなければならないデータ」が多くなってしまう傾向にある。さて。。。

意外に思われるかもしれないが、最も効率的な負担低減策は「ありがちなデータをクリック入力できるようにすること」だ。実際に体験してみるのが一番だが、5文字や10文字の入力であってもワンクリックで入力できれば、非常に作業効率が良くなる。そして、タクサン居並ぶならぶ入力フォームに次々と入力できれば、実にキモチイイ。


以下のサンプルは、以前紹介した「ボタン de 入力」に、更に「パスワードを自動生成して入力するボタン」を追加したものだ。このようなボタンを配置すれば、たとえば「システムアカウントを発行する」といった作業を集中して対応できるようになるだろう。
参考)第481話:入力フォームに「ボタン de 入力」の工夫

[入力フォームのテストフロー2]
会社組織にとって「人事評価」は避けて通れない。

しかし「人事評価プロセス」(人事考課プロセス)は会社によって様々だ。たとえば、
  • アウトプットに重きを置くのか?
  • スキルに重きを置くのか?
などの『評価軸』は、各社それぞれのアイデンティティに関わる問題だ。つまり「他社の例」はほとんど参考にならない。
  • [自己成果] 社内ルールに従って、十分な質と量のアウトプットを出している
  • [組織効率] より良い社内ルールを提案し、社内ルールの改善に貢献している
  • [自己能力] 情報技術や社会システムに関する最新知識を、常に吸収している
  • [他者貢献] 情報技術や社会システムに関する最新知識を、社内発信している

更に言えば
  • 絶対評価にする
  • 相対評価にする
  • 一次評価は絶対評価で、二次評価は相対評価にする
といった『基本的な考え方』も企業によってそれぞれ違うだろう。また『評価の実施頻度や報酬反映の仕組み』においても、会社規模や事業内容によって大きく異なる。
  • 一年ごとに実施
  • 三か月ごとに実施
  • 一か月ごとに実施

以下のワークフローは、毎月人事評価を行う例だ。社員は毎月、それぞれの評価軸に対して0~5点の自己評価(相対評価)を行う。それを受けて、部長や役員も同じように、全員分の評価(相対評価)を行う。

[人事評価プロセス]

※この記事には「改善編」があります

  • 旦那が「水疱瘡」にかかった !
  • 子供が「インフル」にかかった !!

誰だって「職場に感染症が蔓延!」といったリスクは、ゼロに近づけてもらいたい。会社には「適切な感染症対策」を取ってもらいたい。

一言で「感染症」と言っても様々だ。感染力が極めて強い「エボラ出血熱」のような「感染症法」が定める『1類感染症』に該当するような大病(!!!)もあれば、、、「水疱瘡」や「季節性インフルエンザ」など『5類感染症』に分類され、それぞれの組織に対策が委ねられる感染症もある。(さすがに『1類』は国家権力が対策するハズ)

以下のワークフローは「第465話:勤怠管理もクラウド型ワークフローで」の『出退勤報告フロー』をアレンジしたものだ。

何ということはない。日ごろ入力している「出退勤の報告フォーム」の下に、「感染症の兆候アンケート(任意)」という入力フォームが追加されている。

  • 季節型インフルエンザ、風疹、水疱瘡などの感染症に、自身が感染したかもしれない (0/1/2/3)
  • 季節型インフルエンザ、風疹、水疱瘡などの感染症に、同居家族が感染したかもしれない (0/1/2/3)
    • 0: 感染の可能性はほぼ無い
    • 1: 症状が出始めた気がする
    • 2: 症状が強く出始めたと思う
    • 3: 感染症の検査で陽性がでた

[出退勤報告フロー]

上司を評価する「無記名投票」をしたい!

なるほど、オンラインで、簡単に「上司評価」の機会が持てるなら、ソレはソレで便利そうだ。「年次」とは言わず、「四半期おき」や「月次」などで実施すれば、上司自身が日常業務を振り返るための良い機会になる、、、ような気がする? (「内閣支持率」の調査みたいなものか?)。

しかし、ワークフローシステムとは、そもそも「いつ誰がどんな入力をしたか」を記録する道具だ。普通に考えれば「無記名」とは相性が悪い。


このワークフローは、チームメンバーによる「上司評価フロー(無記名投票)」が定義されている。

具体的には、スケジュールされた日時になると[1.上司評価を記入する]というマイタスクが、メンバー全員に割り当てられる仕組みだ。メンバーは、(手を震わせながら?)、たとえば、[1]信任する、[2]どちらでもない、[3]信任しない、を選んで申請する。

秀逸なのは、入力した「上司評価データ」が自動的に「外部ファイル」に追記され、そして申請データとしては自動的に消去される点だ。つまり[データ閲覧権限]があるユーザでも「誰がどのような投票をしたのか」は確認できない。さらにご丁寧なことに、この例では「外部ファイル」の中身を追記都度にシャッフルする機能まで整っている。つまり、通信ログでも盗聴解析しない限り、投票内容は保護される仕組みになっている。 (投票したかどうか?、いつ投票したか?、については保護対象外としている)

もっとも、、、「投票総数が1人だった!」とか、「投票者全員が信任しないを選択した!!」とか、そういう場合にあっては「誰がどのような投票をしたのかを隠蔽する」が実現できない。。。(怖)

[上司評価の投票(無記名投票)]

『社員マスター』をセットしたい!

ただ、人事部のシゴトは「在職者」だけを管理すれば良いという訳ではない。「出向した人」や「退職した人」の情報も管理しなければならない。しかし、業務システム等で使われる「在職者の一覧」(社員マスター)も、きっちりメンテナンスしたい。

そして「Excel ファイル」での社員マスター管理は、すでに限界だ。。。
  • 基本情報(社員マスタ-):社員番号、メールアドレス、通称氏名、入社年月日
  • 詳細情報(法定管理項目):戸籍氏名、生年月日、性別、最終学歴、職歴、緊急連絡先、退職年月日、など

以下は「氏名・住所・電話番号等の新規申請もしくは変更申請」を処理する業務フローだ。

入社時だけでなく、氏名が変わった時、住所が変わった時、電話番号が変わった時に、逐次申請してもらう必要がある。秀逸な点は、必要に応じてワークフロー基盤の『社員マスター』を自動更新できる機能だ。そして自動更新される『社員マスター』は、たとえば「ワークフロー基盤にログインアカウントを持たない社員に通知メールが送られる仕組み」などを作る際に活用される

[社員個人情報の申請受付]

※この記事には「改善編」があります

「日付は、和暦で!」

日本において「年の表記」は複雑だ。つまり、行政や学校では「2016年」とは言わない。あくまでも今年は「平成28年」なのだ。『住民票』であれ『戸籍謄本』であれ、ハタマタ『卒業証書』であれ、、、少しでも重みある書類には「和暦」が記入される。


しかし、現実、、、「ことしは平成28年!」と即答できる日本人は少ない。。。
とは言え、この「数十年に一度、元年(1年)にリセットするという仕組み」は、もう1400年以上も続いている。時の政府の一存で止めてしまえるものでもないのだ。。。(そして、現在の天皇が亡くなった日には、また新しい『元号』が発表されるハズだ)

以下のワークフローは『在職証明書』の発行フローだ。

上流工程で在職者の「氏名」や「生年月日」が入力され、フロー途中の[自動工程]で証明書 PDF が自動生成される仕組みとなっている。特筆すべきは「生年月日」や「証明書発行日」などの日付データが自動的に和暦に変換される点だ。たとえば『卒業証明書』や『保護者だより』のなどの発行フロー等にも転用できるだろう。

[証明書発行フロー]

※この記事には「改善編」があります

「あらゆる仕事をワークフローで回してるんだから、出退勤報告もワークフローで出来るようにして!」

勤怠管理(出退勤報告)を「タイムカード」で行っている会社は多い。(月次チェック)

しかし、もしルーティーン業務をワークフローで回しているなら、「出勤の報告」や「帰宅の報告」も、ワークフローで報告(申請)できるようにすることを検討したい。何と言っても、『監督若しくは管理の地位にある者』(日本の労働基準法の第41条)等が、リアルタイムに確認できる意義は大きい。(日次チェック)

このワークフローでは、平日の朝7時、『1.出勤時刻の報告』という[マイタスク]が全社員に割り当てられる仕組みだ。

社員は業務開始の際に[Now]ボタンクリックで業務開始時刻を記録し、『1.出勤時刻の報告』を完了させれば良い(もちろん手入力で任意の時刻を入力しても良い)。そして業務終了の際にも同様に『2.退勤時刻の報告』を処理するのだ。ちなみに、もし退勤時刻の報告をせずに帰宅してしまった場合には、自動的に「定時退勤」が記録される。(「定時出勤・定時退勤」の日でならば、朝の出勤報告だけでも構わない。)

「テレワーカ」「リモートワーカ」「外回り営業マン」などが多く在籍する会社では、むしろこの様な仕組みの方が自然かもしれない。

[出退勤報告フロー]