第465話:勤怠管理もクラウド型ワークフローで!

2016年1月12日
※この記事には「改善編」があります

「あらゆる仕事をワークフローで回してるんだから、出退勤報告もワークフローで出来るようにして!」

勤怠管理(出退勤報告)を「タイムカード」で行っている会社は多い。(月次チェック)

しかし、もしルーティーン業務をワークフローで回しているなら、「出勤の報告」や「帰宅の報告」も、ワークフローで報告(申請)できるようにすることを検討したい。何と言っても、『監督若しくは管理の地位にある者』(日本の労働基準法の第41条)等が、リアルタイムに確認できる意義は大きい。(日次チェック)

このワークフローでは、平日の朝7時、『1.出勤時刻の報告』という[マイタスク]が全社員に割り当てられる仕組みだ。

社員は業務開始の際に[Now]ボタンクリックで業務開始時刻を記録し、『1.出勤時刻の報告』を完了させれば良い(もちろん手入力で任意の時刻を入力しても良い)。そして業務終了の際にも同様に『2.退勤時刻の報告』を処理するのだ。ちなみに、もし退勤時刻の報告をせずに帰宅してしまった場合には、自動的に「定時退勤」が記録される。(「定時出勤・定時退勤」の日でならば、朝の出勤報告だけでも構わない。)

「テレワーカ」「リモートワーカ」「外回り営業マン」などが多く在籍する会社では、むしろこの様な仕組みの方が自然かもしれない。

[出退勤報告フロー]



[出退勤報告フロー:「1.出勤時刻の報告」画面]

このワークフローで出退勤管理を行った場合、「月次の出勤簿」は[絞込フィルタ]を使ってエクスポートすることになる。(Excel形式等)

<フィルタの例>
  • 『勤務日』が「#today.addMonths(-1).getFirstTimeInMonth()」以降
  • 『勤務日』が「#today.addMonths(-1).getLastTimeInMonth()」以前
  • 『申請者』が「鈴木一郎」

なお「出勤簿」は本来データのままでも良いとは思うが、行政官庁とのやり取りの為、日本の多くの会社では印刷保管される。この月次作業については、管理部門主導で行うか、各労働者が作成して提出するか、規模や拠点数によって各社様々だろう。


ちなみに「裁量労働制」の場合でも、出退勤管理は必要だ。(日本でも、1987年と2000年の法整備で、徐々に普及しつつある)

<日本の裁量労働制>

たしかに、実際の労働時間と関係なく賃金が支払われる仕組みだ。ただ、それでもやはり「休日および深夜」の勤務には、割増賃金および実労働時間で給与計算されなければならない。また、そもそも「安全配慮義務」や「健康確保措置」の観点で実労働時間を把握せざるをえない。(つまり、労働者視点で言えば、出勤・退勤の時刻が「完全に自由」という訳ではない)

▼スクリプト工程『勤務時間計算』の設定 (サーバサイド JavaScript)
//// == ワークフローデータの参照 / Retrieving ==
var workStart = data.get("6"); 
var workEnd = data.get("7"); 
// com.questetra.bpms.util.AddableTimestamp
var workBreak = data.get("8") - 0; // (h) number

//// == 演算 / Calculating ==
// java.sql.Timestamp: long getTime()
// Returns the number of milliseconds since Jan 1, 1970 GMT
intervalMilliSec = workStart.getTime() - workEnd.getTime() ; 
intervalHour = Math.floor( intervalMilliSec / 10 / 3600 ) / 100 ;
// two places of decimals 小数第二位
workHour = intervalHour - workBreak ;

//// == ワークフローデータへの代入 / Updating ==
retVal.put("9", java.math.BigDecimal( workHour ) );

▼スクリプト工程『出退勤時刻、休憩クリア』の設定 (サーバサイド JavaScript)
//// == ワークフローデータへの代入 / Updating ==
retVal.put("6", null);  //出勤時刻空白
retVal.put("7", null);  //退勤時刻空白
retVal.put("8", null);  //休憩時間空白

<データ項目一覧画面>


[雛形ダウンロード (無料)]
<類似プロセス>
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