第472話:業務システムでインフルの兆候をつかむ?

2016年2月29日
※この記事には「改善編」があります

  • 旦那が「水疱瘡」にかかった !
  • 子供が「インフル」にかかった !!

誰だって「職場に感染症が蔓延!」といったリスクは、ゼロに近づけてもらいたい。会社には「適切な感染症対策」を取ってもらいたい。

一言で「感染症」と言っても様々だ。感染力が極めて強い「エボラ出血熱」のような「感染症法」が定める『1類感染症』に該当するような大病(!!!)もあれば、、、「水疱瘡」や「季節性インフルエンザ」など『5類感染症』に分類され、それぞれの組織に対策が委ねられる感染症もある。(さすがに『1類』は国家権力が対策するハズ)

以下のワークフローは「第465話:勤怠管理もクラウド型ワークフローで」の『出退勤報告フロー』をアレンジしたものだ。

何ということはない。日ごろ入力している「出退勤の報告フォーム」の下に、「感染症の兆候アンケート(任意)」という入力フォームが追加されている。

  • 季節型インフルエンザ、風疹、水疱瘡などの感染症に、自身が感染したかもしれない (0/1/2/3)
  • 季節型インフルエンザ、風疹、水疱瘡などの感染症に、同居家族が感染したかもしれない (0/1/2/3)
    • 0: 感染の可能性はほぼ無い
    • 1: 症状が出始めた気がする
    • 2: 症状が強く出始めたと思う
    • 3: 感染症の検査で陽性がでた

[出退勤報告フロー]



このワークフローが秀逸であるのは、日ごろの申請フォームに掲載されているため、「感染症の兆候」が出た時に「会社に伝える方法」を迷わなくて済む点だ。


言い換えれば、会社は「感染症の兆候」を常に把握できる。すなわち、
  • 予防知識の啓蒙を行う
  • 在宅ワークへの切り替えを勧める
  • チーム計画を修正する
  • 全社臨時休業にする
といった「判断」を適切に実行できる体制が整っていると言えるだろう。

ちなみに、このような類の「情報収集」は、やり方によっては「プライバシー問題」や「人権問題」を刺激してしまう可能性もある。ただ、日頃から何らかの取り組みを行ってこそ「組織にとってのあるべき姿」についての考えが醸成されるというものだ。たとえば「鳥インフルエンザ」(2類感染症)のような脅威が迫った際にも、「適切な対策」が取れるようになるだろう。

[出退勤報告フロー:「1.出勤時刻の報告」画面]

▼スクリプト工程『勤務時間計算』の設定 (サーバサイド JavaScript)
//// == ワークフローデータの参照 / Retrieving ==
var workStart = data.get("6"); 
var workEnd = data.get("7"); 
// com.questetra.bpms.util.AddableTimestamp
var workBreak = data.get("8") - 0; // (h) number

//// == 演算 / Calculating ==
// java.sql.Timestamp: long getTime()
// Returns the number of milliseconds since Jan 1, 1970 GMT
intervalMilliSec = workStart.getTime() - workEnd.getTime() ; 
intervalHour = Math.floor( intervalMilliSec / 10 / 3600 ) / 100 ;
// two places of decimals 小数第二位
workHour = intervalHour - workBreak ;

//// == ワークフローデータへの代入 / Updating ==
retVal.put("9", java.math.BigDecimal( workHour ) );

▼スクリプト工程『出退勤時刻、休憩クリア』の設定 (サーバサイド JavaScript)
//// == ワークフローデータへの代入 / Updating ==
retVal.put("6", null);  //出勤時刻空白
retVal.put("7", null);  //退勤時刻空白
retVal.put("8", null);  //休憩時間空白


<データ項目一覧画面>


[雛形ダウンロード (無料)]
<類似プロセス>
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