業務フロー図表記法BPMNの基本は「分岐」だ

2011年4月3日
日曜日の投稿は、「カンタン」な様で、「ヤヤコシイ」…、そんなBPMNについて軽いノリで書いてみようと思う。思った。ふと。

BPMNは『モデル』(Model)であって、『表記法』(Notation)でもある。(Business Process Model and Notation)

「モデル」と言う言葉は、例えば「組織モデル」や「予測モデル」の使用例からも想像できる(?)が、要は「単純化したモノ」と考えてもらえば良い。和製造語ではあるが「プラモデル」も、ホンモノのガンダムから見れば「単純化したモノ」に過ぎない。だから、あんまり詳細な定義まで踏み込まなくても良い!?
  • 組織モデル: Organizational model
  • 予測モデル: Model estimate
  • プラモデル: Plamodel (Plastic models)
ビジネスプロセスの「モデル」を、どのレベルまで掘り下げて定義すべきかは、ワークフローシステムやBPMシステムによって異なる。多くのプロセスモデルは、フロー情報、担当者情報、データセット情報の3種を持つ。今日はフロー情報の記述で基本となる「条件分岐」の2種を紹介したい。

<各タスク名>
1.タスク、2abc.タスク、3.タスク

[BPMNサンプル-AND分岐:「1.タスク」画面]


上記フロー図を見れば直観的に理解できるのだが、左側にある「菱形のアイコン」が条件分岐を意味する。ここで「×印」が記されている点に注目してもらいたい。「×印」は「どれか一つ」を意味する。すなわち『1.タスク』が完了後、『2a.タスク』か『2b.タスク』か『2c.タスク』かのいずれかの仕事が発生する訳だ。この様な分岐を専門用語で「XOR分岐(えっくすおあぶんき)」と呼ぶ。鉄道の比喩で言えば、列車が分岐点に到達すると、いずれかの道を一つ選んで進む。

それに対して以下のプロセスモデルでは「+印」が記されている。これは「全て」を意味する。すなわち『1.タスク』の完了後には、『先輩』と『リーダ』と『役員』の全員に仕事が発生する。要するに「同時並行処理」だ。鉄道の比喩で言えば、分岐点に到達したとき列車は「3つの列車」に分裂する。(専門的には「AND分岐」、「並列分岐」、「フォーク」などと呼ばれる)

ちなみに、現実の業務において「同時並行処理」なんて高尚な業務フロー(?)は、あまり存在しない。差し戻したい時の処理を考えると頭が痛くなる。まぁ「×印分岐」だけ知っていれば、ほぼ生きていける。

Brush up your Process!!

<各タスク名>
1.タスク、2abc.タスク、3.タスク

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