「翻訳フロー」で学ぶ業務フロー図の書き方

2011年4月28日
「翻訳」と言う仕事はテレワーク(在宅勤務)に適している。作業者に渡されるインプットと、作業者から生み出されるアウトプットが分かりやすく、アウトプット量の計測も比較的容易だ。
実際「翻訳フロー」は、BPM活動の初期テーマとして取り扱われることが多い。まずはシンプルなワークフロー定義で業務を回し、少しずつ「あるべきワークフロー」に近づけていこう。

<各タスク名>
1.原稿登録、2.原稿チェック、3.引受&納期、4.質問/完了、5.質問対応、6.翻訳確認


[翻訳-質問対応-タスク分岐:「4.質問/完了」画面]

<各プロセスデータ名>
  • 件名<原文タイトル>
▼翻訳元原稿▼
  • 文字型: 原文タイトル
  • ファイル型: 原文ファイル
  • 文字型(複数5行): 原文
  • 選択型: 重要度(A / B / C)
  • 日付型: 希望納期
▼翻訳原稿▼
  • 日付型: 予定納期
  • 文字型: 翻訳タイトル
  • ファイル型: 翻訳ファイル
  • 文字型(複数5行): 翻訳文
▼コントロール▼
  • 選択型: 作業ステータス(質問する / 完了報告)
  • 選択型: 検収ステータス(OK / 差し戻し)
  • 掲示板型: 社内通信



上記のワークフロー定義において、タスク『5.質問対応』と『6.翻訳確認』を分割する意味は、≪フローの構造上≫はない。すなわち『5.質問対応』は存在しなくても、まったく同じ業務やりとりが実現できる。しかし以下の観点で、このようなタスクに分割することは悪くない。
・翻訳依頼者が「質問が来ていること」を明示的に理解できる
・翻訳者が翻訳依頼者に対して「作業途中であること」を明示的に伝えられる

ちなみに以下のワークフロー定義は、見た目上記のワークフロー定義と異なるが、まったく同一の定義である。(BPMNでは、様々な書式が定義されている)


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