以下の業務フローは「『会社の資産』が大きく減損していないか」(減損の兆候)、を定期的に確認するワークフローだ。平たく言えば「設備、ちゃんと稼働してる?」と言う定期健診。多くの社員の協力を要する。
本来の「減損会計の一連業務」は『減損兆候』を検知してから、更に『減損の認識』や『減損損失の測定』のステップに進む。ただ、まずは減損兆候の検知を、効率よく、記録に残る形で実施できれば、大きな進歩だ。(そして『不具合有』と回答されたものから詳細調査に入る)
なお全固定資産を≪網羅的≫に実施する時に、一つ一つ『1.資産調査内容』を入力してられない。そんな場合のために、「固定資産管理簿」からスクリプト(Google Apps Script)を起動し、一気に全件を流し込めるようにしておきたい。(『メッセージ開始イベント』を追記)
ワークフローにプロセスを多数起動するSpreadSheets設定 (Questetra BPM Suite SaaS Edition)
1. ワークフロー側の受信テスト(必ずしも実施する必要はない)
アクティベート後に『バージョン詳細』から「外部システム連携用のURL」を確認する。
例)
https://s.questetra.net/XXXXXXXX/System/Event/MessageStart/start?processModelInfoId=ZZ&nodeNumber=WW&key=YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
上記例は title (固定資産名)、data[0] (管理者のメールアドレス)の2要素が入力値なので、例えば
https://s.questetra.net/XXXXXXXX/System/Event/MessageStart/start?processModelInfoId=ZZ&nodeNumber=WW&key=YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY&title=Osaka+Factory&data[0].email=tsujimoto@example.com
と言うアクセスを受けると新規プロセスが一つ生成される。試しにコノ長いURLをブラウザに入力してみる(真っ白画面で成功)。すると、タスク一覧にタスクが一つ出現する。
- マニュアルのパラメータ定義方法を参照
- 注1:「XXXXXXXX」と「YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」はIDとパスワードみたいなモノなので、各自で置き換え。(公開しちゃダメ)
- 注2:「ZZ」と「WW」は利用環境によって数字が異なる。
2. 固定資産管理情報のファイル作成
Google Docs にログインし『新規作成>スプレッドシート』で新規ファイルを作成する。
- ファイル名「固定資産管理簿」
- データ項目として「Name」「Manager (Email Address)」の2つを作成
- サンプル => こちら
3. 固定資産管理情報の流し込み準備
固定資産管理情報がワークフロー側に送出されるスクリプトを書く。
ファイルを開いた状態から「ツール>スクリプト>スクリプトエディタ」を選択しスクリプトを作成する。
function myFunction() {
}
とある記載を、(極力何も考えず?)、以下の内容に書き変えて保存する。
(「XXXXXXXX」と「YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」、「ZZ」、「WW」は各自で置き換えが必要)
(日本以外の方はJSTも置き換えが必要)
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
var startRow = 2;
var numRows = 10; //固定資産最大10個を仮設定
var dataRange = sheet.getRange(startRow, 1, numRows, 2);
var data = dataRange.getValues();
for ( var i = 0; i < data.length; ++i) {
var row = data[i];
var name = row[0];
var manager = row[1];
var url = "https://s.questetra.net/XXXXXXXX/System/Event/MessageStart/start";
var payload = 'processModelInfoId=ZZ';
payload += '&nodeNumber=WW';
payload += '&key=YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY';
payload += '&title=' + encodeURIComponent(name);
payload += '&data[0].email=' + encodeURIComponent(manager);
var params = {
method: 'post',
payload: payload
};
UrlFetchApp.fetch(url, params);
}
}
スクリプトエディタを開いた状態で、[▶] (Run selected function) ボタンを押下すると、スクリプトが実行される。固定資産管理情報がワークフローに流し込まれ、最初のタスク『1.資産調査内容入力』が入力データ数分生成される。
※『ツール>スクリプト>管理...』を選択し、このスクリプトを実行 (Run) してもよい。
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