組織の規模や、組織メンバーの業務ルール/システム習熟度などによっても、運用しやすい・使いやすいワークフロー(設定方法)は変わってきます。今回、さらに2つのワークフローを紹介しますが、過去に紹介したものも含め、各社の実態に合わせて、「どの記述が誤解無く運用しやすいか」を検討&選択してください。
ひとつ目は、起案者によってワークフローを分離する方法です。
つまり、申請する立場によって承認経路が変わるなら、ワークフローを分けてみても良いかもしれません。
[稟議フロー(マネージャ起案を別の業務プロセスとして分離)]
「稟議フロー(絶対的表記2)」や「稟議フロー(相対的表記)」では、階層の異なるフローをひとつのワークフローで実現しようとしたため、分岐などが必要となり設定が少し複雑になりました。
ワークフローを分離することで、管理すべき対象は増えますが、ひとつひとつのワークフローはシンプルに設計できるというメリットがあります。
ふたつ目は、起案時に「承認者」「決裁者」を指定する方法です。
[稟議フロー(承認・決裁者を指名)]
担当者を直接指定できるため、非常にわかりやすく、どのようなケースにも対応できるシンプルな方法となります。「承認者」が未指定の場合は、「2.承認」工程は、自動的にスキップされます。
一方で、担当者の指名は起案者自身に委ねられるため、業務ルールがわかっていない場合や誤って指定してしまった場合など、期待通りの「承認者」「決裁者」に案件が回らない可能性もある点に注意が必要です。
<オペレーティング画面:(1.を入力中の状態)>
雛形ダウンロード (無料)
- 業務テンプレート : 稟議フロー(マネージャ起案を別の業務プロセスとして分離)
- 業務テンプレート : 稟議フロー(承認・決裁者を指名)
類似プロセス
- 第587話:階層にバラツキがある組織での上司とその上司の指定方法1 (2018-05-14)
- 第588話:階層にバラツキがある組織での上司とその上司の指定方法2 (2018-03-21)
- 第577話:作業依頼フローこそ、ワークフローの基本 (2018-03-05)
関連記事
- M209 (引受ルール) 引受候補者を "営業部" などの組織情報や "資格者" などのロール情報で設定する (使い方)
- M210 (引受ルール) 下流工程の処理者を、上流工程にて指名できるように設定する (使い方)
- M227 (自動工程) 業務データの結合や四則演算が自動実行されるように設定する (使い方)
0 件のコメント :
コメントを投稿