第476話:規程改廃フローは「規程閲覧システム」にもなる

2016年3月28日
ウチの『就業規則』を見たい!
  • 勤続5年、オレの「有給休暇」は何日?
  • そう言えば「副業禁止」って、どんな表現?
  • 新しい「テレワーク制度」、就業規則上はどうなってる?
あらためて『就業規則』を読みたくなる動機やタイミングは様々だ。しかし、(「労働基準監督署」の手前、大っぴらには言えないが)、いざ「読もう」と思っても、スグに読める状態になっていないのが実情だろう。
  • 手元の印刷物は最新版じゃなさそう(涙)
  • ていうか、そんなのもらったっけ?(涙)
  • そして最新版が、どこにあるか知らなひ(号泣)

以下のワークフローは、社内規程の「作成」と「周知」に関する業務プロセスだ。

全ての社内規程が、このワークフローに従って改廃される。自動的に(必然的に)全ての規程ファイルが記録される。(どんな規程が改定され、どんな規程が廃止されたかも確認できる)。

つまるところ、社員はいつでも『最新版の社内規程』をオンラインで確認できる。たとえば「出退勤報告プロセス」の業務画面にリンクを貼っておく、といった工夫も良いだろう。

[社内規程の作成フロー]

[社内規程の周知フロー]



社内規程に関する業務プロセス自体は、至ってシンプルだ。担当部署(多くの規程は総務部だろう)が社内規程の原案を作成し、管掌役員がチェックし、取締役会が承認し、全社へのアナウンスを行う。

ただ、このサンプルが秀逸な所は、あえて2つの業務プロセスに分割している点だ。つまり、
  • 「周知フロー」については、全社員に[データ閲覧権限]を与えるが、
  • 「作成フロー」については、役員等にのみ[データ閲覧権限]を与える
という運用が想定されている。


たとえば「作成フロー」における役員審議は、非公開の原則のもとに自由に書き込んでもらうことができる。また審議の過程で規程改廃そのものを止めてしまった「幻の社内規程」が閲覧できない様になっていることで、データ閲覧者の誤解や誤認識のリスクを下げることも実現している。

[社内規程の作成フロー:「1.原案の登録」画面]

<社内規程の作成フロー:データ項目一覧画面>

<社内規程の周知フロー:データ項目一覧画面>


[雛形ダウンロード (無料)]
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