2人で同じ入力作業を行い、結果を自動比較する業務フロー

2012年12月25日
「BPO は BPM の主戦場だ」
IT調査会社のセリフだが、一般人にとっては既に暗号文だ。エンタープライズ・ソフトウェアの業界に身を置いているオタクにしか通じない。要するに、
  • 「申込ハガキなどの画像データをテキストデータ化する」等の仕事は外部委託(アウトソース)される。
  • その業務を請け負う会社にとって『BPMツール』は事業の根幹をなすほど重要なツールになろうとしている。
  • だから『BPMツール』の開発会社にとって、請負会社で活用されるかどうかは非常に重要だ
と言うカンジになる。

※ BPM: Business Process Management 業務プロセス管理

BPO(Business Process Outsourcing)で委託される業務の一つに「データ入力作業」(アンケート・年金記録・保険契約・プレゼント応募、などなど)がある。この例ではそのデータ入力業務の業務プロセスが定義されている。

[データ入力フロー]



[データ入力フロー:「2a. Data Entry テキストデータ化」画面]

ここで注目すべき点は、その「画像を見てデータ入力者がテキストデータ化する処理」が同時並行に2つ発生している点だ。
つまり画像(原稿)がセットされると、その画像を見てテキストデータ化する仕事に『2人』が立候補し、それぞれが独立して『テキストデータ化』を行う。一見すると冗長で不毛な様にも感じるが、データ入力ミスを防ぐ有効な手法だ。すなわち、2人の入力したデータが同一でない場合に不合格とすることで、ヒューマンエラーを大幅に低減させることができる。

なお、キーパンチャーGroupに対して「(同一の)2つの仕事」が依頼(オファー)されるが、同一人物が2つともを引き受ける事はできない設定にすべきだろう。

ちなみに、このワークフロー定義ではカンタンの為に「手動による画像登録タスク」を置いている。しかし実際は「自動開始イベント」によって連携されるだろう。すなわち、連続スキャンが可能な高速スキャナーで紙媒体が画像化され、その画像データが自動的にセットされる。(その時点で OCR 機能による省力化を図る場合もある)

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