「FAQ」が同時構築される問い合わせ回答フロー

2011年8月22日
問い合わせ対応はタイヘンな仕事だ。「理解する力」や「専門知識」も重要だが、「説明する力」がもっと重要だ。一朝一夕には身につくものではない。

どんな組織においても『問い合わせ回答のベストプラクティス』を組織内で共有したいものだ。最初は手間がかかるが、徐々に回答効率・回答品質・回答時間のすべてが改善する。
以下は、様々な問い合わせに対して地域言語(例えば日本語)で回答文を作成するだけでなく、FAQとして管理すべきものについては、地域言語と英語の両方でデータベース化するワークフローだ。「データベース化」する先のシステムとしては様々に想定できるが、いずれのシステムにせよワークフロー完了時に自動的に投稿される様に設定したい。
・社内専用FAQ: グループウェア、社内ブログ、Facebook非公開グループ、など
・Web公開FAQ: 公式ブログ、ディスカッションサイト(Google Group)、Facebook公開グループ、など
<各タスク名>
0.手動、0a.例外エントリ対応、1.回答担当指名、2.回答文作成、2a.重要顧客対応、2b.助言、3.回答後経過の記録、4.FAQ掲載文作成、5.翻訳




[問い合わせ対応 : 「2.回答文作成」画面]





<各プロセスデータ名>

  • 件名(text)<問い合わせ元組織名>
▼問い合わせ元情報▼
  • 文字型:組織名
  • 文字型:部署名肩書名、文字型:氏名
  • 文字型:メールアドレス、文字型:電話番号
  • 文字型:備考
▼問い合わせ内容▼
  • 文字型:問い合わせ原文
▼回答文▼
  • 文字型:回答文
  • 文字型:回答英文
▼FAQ掲載文▼
  • 文字型:問い合わせ文
  • 文字型:問い合わせ英文
  • 文字型:回答文
  • 文字型:回答英文
▼フロー制御▼
  • ユーザ型:回答担当者指名
  • 選択型:ノイズフラグ(ノイズ/通常対応)、ユーザ型:要セールス対応
  • 選択型:回答文作成時の制御フラグ(助言依頼/回答文完成/回答文完成&メール返信)、ユーザ型:助言依頼先
  • 選択型:FAQ掲載判断(掲載する/掲載しない)
▼コミュニケーション記録▼
  • 掲示板型:通信記録
なお「問い合わせ対応」や「クレーム対応」などの回答系業務は、しばしば部署の壁を超えたコラボレーションが必要になる。すなわち、製造部門に対して事実確認を行う、管理部門に対してレビューを行ってもらう等、ワークフローとしては定義しづらい社内コミュニケーションが発生する。この様な「リアルタイム性」が重視されるコミュニケーションは、「社内SNS」で解決するのも一手だ。

★1年ぶりのメジャーVersion!★
いよいよ本日22日 『社内SNS機能を搭載したワークフローシステム』 がリリースされます。 価格もこれまでどおり、ユーザ月額1000円です。(ボリュームディスカウントあり) Questetra BPM Suite SaaS Edition (Ver 8.0) を御贔屓に!





<類似プロセス>






Webフォームの入力データをワークフローに引き渡す設定

1. [データ受信側の設定] 外部起動できるワークフローを作成する
「メッセージ開始イベント」のあるプロセスモデルを作成する。
アクティベート後に、『バージョン詳細』から「外部システム連携用のURL」を確認する。

例)
https://s.questetra.net/XXXXXXXX/System/Event/MessageStart/start?processModelInfoId=ZZ&nodeNumber=WW&key=YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
  • (参照)マニュアルパラメータ定義方法
  • (注1)「XXXXXXXX」と「YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」はIDとパスワードみたいなモノなので、各自で置き換え。(公開しちゃダメ)
  • (注2)「ZZ」と「WW」は利用環境によって数字が異なる。
今回は data[1] (組織名)、data[2] (部署名肩書名)、data[3] (氏名)、data[4] (メールアドレス)、data[5] (電話番号)、data[6] (備考)、data[7] (問い合わせ内容)の7要素が入力値。

2. [データ送信側の設定] Google Docs で「フォーム」を作成する
Google Docs にログインし『新規作成>フォーム』で新規ファイルを作成する。
(サイトデザインも選べる)
  • ファイル名:「問い合わせフロー
  • データ項目: 「組織名」、「部署名肩書名」、「氏名」、「メールアドレス」、「電話番号」、「備考」、「問い合わせ内容」の7つを作成

するとA列に「組織名」、B列に「部署名肩書名」、C列に「氏名」、D列に「メールアドレス」、E列に「電話番号」、F列に「備考」、G列に「問い合わせ内容」となるスプレッドシートが出来上がる。

3. [データ送信側の設定] 「フォーム」に入力された内容が送出されるスクリプトを書く
ファイルを開いた状態から「ツール>スクリプト>スクリプトエディタ」を選択しスクリプトを作成する。
function myFunction() {
}
とある記載を、(極力何も考えず?)、以下の内容に書き変えて保存する。
(XXXXXXXX、YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY、ZZ、WWは各自で置き換えが必要です)
(日本以外の方はJSTも置き換えが必要です)
function startWorkflow(e) {
var longurl = "https://s.questetra.net/XXXXXXXX/System/Event/MessageStart/start";
var payload = "processModelInfoId=ZZ&nodeNumber=WW&key=YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY";
payload += '&data[1].input=' + encodeURIComponent(e.values[1]);
payload += '&data[2].input=' + encodeURIComponent(e.values[2]);
payload += '&data[3].input=' + encodeURIComponent(e.values[3]);
payload += '&data[4].input=' + encodeURIComponent(e.values[4]);
payload += '&data[5].input=' + encodeURIComponent(e.values[5]);
payload += '&data[6].input=' + encodeURIComponent(e.values[6]);
payload += '&data[7].input=' + encodeURIComponent(e.values[7]);
var params = {
method: 'post',
payload: payload
};
UrlFetchApp.fetch(longurl, params);
}

4. [データ送信側の設定] 「フォーム」入力時に作成したスクリプトが起動する設定にする
スクリプトエディタを開いた状態で「トリガー>Current Scripts Triggers」を選択する。
スクリプト「startWorkflow」が「From spreadsheet」「On form submit」を選ぶ。


関連記事⇒

0 件のコメント :

コメントを投稿