仕入元や得意先など、取引先は「マスター管理」したいものだ。しかし「正式な社名でマスター登録を!」と言い続けても、
- アルファベットだったり、カタカナだったり、
- 大文字だったり、小文字だったり、
- 全角だったり、半角だったり、
- スペースがあったり、無かったり、
2015年10月、日本政府(国税庁)は全ての国内法人に対して『法人番号』を割り振った。そこでは「正式な社名」(商号)などが厳格に管理されている。しかも無料で使える Web-API も運用されている。コレは、もはや「インフラ」であり、使わない手はない。
以下のワークフローは、新しい取引先の情報を入力すれば、自動的に「取引先コード」と「取引先名称」が SpreadSheet 追記される仕組みだ。やや手間にはなるが「法人番号」の入力によって「正式な社名」が担保される。「名寄せ」や「データクリーニング」の悩みから解放されるという点において、極めて大きな意味がある。
そう、これで、「ビッグデータ」が「ビッグ・ノイズデータ」になってしまわなくて済む。
[取引先マスター追加]
2016年11月現在、『法人番号システム Web-API』は、
- 法人番号を指定して情報を取得
- 取得期間を指定して情報を取得
- CSV/Shift-JIS
- CSV/Unicode(UTF-8)
- XML/Unicode(UTF-8)
しかし、実際に利用させていただいた感想として、その「サービスレベル」は上々だ。本番環境について言えば、2度の計画停止が実施された程度で、日常においては非常に安定して利用できている。 (はい、「官製サービス」に過度な期待は禁物…などと思っていました、スミマセン)
- 2016-03-19(土) 02:00 ~ 20(日) 24:00
- 2016-06-04(土) 09:30 ~ 05(日) 24:00 (通信断が最大8回)
- 2016-11-18(金) 21:00 ~ 20(日) 13:00 [予定]
今後のサービス拡充や周辺サービスの動向にも、アンテナを張っておきたいところだ。
PS
ちなみに、アルファベットでの商号登記が可能になって久しいが、公的な商号としては「全角の」アルファベットになってしまう。せっかくグローバルなビジネスに対応できる名前になっていたのに、国がワザワザ全角にしなくても、、、と思っている人は少なくない。法務省は『英文表記』の登記について、もう少し真面目に考えるべきだ。。。(ついでにフリガナも。。。)
<法人番号API、Addon-XML設定画面>
<「追記用TSV生成2」設定画面>
[取引先マスター追加:「2.承認」画面]
<Sheet追記、Addon-XML設定画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:取引先マスター追加
- アドオンXML:法人番号 API 企業情報の取得
- アドオンXML:Google Sheets 行追加 (TSV)
- 第492話:取引先マスタ Spreadsheet を 参照する(Sheets API v4) (2016-07-19)
- 第502話:ユラギを無くすには「マスター参照」でしょ (2016-09-26)
- 第503話:ユラギを無くすには「マスター参照」でしょ!(kintone編) (2016-10-03)
- M415 自動工程: 業務プロセス定義で利用可能な自動工程を追加する (使い方)
- M227 自動工程: 業務データの結合や四則演算が自動実行されるように設定する (使い方)
- M213 入力画面: 処理フォーム画面に “入力ヒント” が表示されるように設定する(HTML/JavaScript) (使い方)
[英文記事 (English Entry) ]
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