第503話:ユラギを無くすには「マスター参照」でしょ!(kintone編)

2016年10月3日
「顧客マスターは kintone で管理したい!」

『kintone』は日本で人気の「クラウド型データベース」だ。同じく簡易なクラウド型データベースである『Google SpreadSheet』と比べると、機能面では限定される部分が多いものの、その分、クラウド初心者には使いやすい。

そして「顧客管理」は、最も多い kintone 利用用途の一つだ。


以下のワークフローは『kintone 上の顧客マスター』を参照して、『ワークフロー環境上の顧客マスター』を更新する同期プロセスだ。前回記事『第502話:ユラギを無くすには「マスター参照」でしょ!』と全く同じフローで、毎朝5時に自動実行される。

異なるのは『Google SpreadSheet 上のマスター』を参照するのではく、『kintone 上のマスター』を参照するようになっている点だけだ。

[取引先マスター同期-kintone]

<Addonxmlコンフィグ画面>

<kintone 画面:顧客一覧>

朝5時に行われるこのリクエスト通信は、(前回記事では『Google Sheets API v4』だったが)、『kintone REST API』に対して行われる。

※ Kintone REST API - 日本語マニュアル / 英語マニュアル

前回記事は、Google Sheets API との通信で『OAuth2.0』という方式で許可される仕組みだったが、kintone REST API との通信は『独自ヘッダによるユーザ認証』によって許可される。

※ OAuth2.0 には対応していない(2016年9月現在)

サービス工程『Sheet参照』の設定だけで済むので、(OAuth2.0の許可設定が不要なので)、通信設定は簡単だ。しかし一方で『API Token』という不変のキーが使い続けられることになる。現実世界でも「合鍵の無断作成」という話をしばしば見聞きするが、、、この『API Token』が複製/漏洩されないように注意する必要がある。

<接続先の情報>
  • サブドメイン: https://{subdomain}.kintone.com/
  • アプリID: https://{subdomain}.kintone.com/k/3/

<kintone 側で『API Token』を生成する手順>
  1. [App Management] > [Change Settings] > [API Token]
  2. [Generate]


[雛形ダウンロード (無料)]
<類似プロセス>
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[英文記事 (English Entry) ]

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