『kintone』は日本で人気の「クラウド型データベース」だ。同じく簡易なクラウド型データベースである『Google SpreadSheet』と比べると、機能面では限定される部分が多いものの、その分、クラウド初心者には使いやすい。
そして「顧客管理」は、最も多い kintone 利用用途の一つだ。
以下のワークフローは『kintone 上の顧客マスター』を参照して、『ワークフロー環境上の顧客マスター』を更新する同期プロセスだ。前回記事『第502話:ユラギを無くすには「マスター参照」でしょ!』と全く同じフローで、毎朝5時に自動実行される。
異なるのは『Google SpreadSheet 上のマスター』を参照するのではく、『kintone 上のマスター』を参照するようになっている点だけだ。
[取引先マスター同期-kintone]
<Addonxmlコンフィグ画面>
<kintone 画面:顧客一覧>
朝5時に行われるこのリクエスト通信は、(前回記事では『Google Sheets API v4』だったが)、『kintone REST API』に対して行われる。
※ Kintone REST API - 日本語マニュアル / 英語マニュアル
前回記事は、Google Sheets API との通信で『OAuth2.0』という方式で許可される仕組みだったが、kintone REST API との通信は『独自ヘッダによるユーザ認証』によって許可される。
※ OAuth2.0 には対応していない(2016年9月現在)
サービス工程『Sheet参照』の設定だけで済むので、(OAuth2.0の許可設定が不要なので)、通信設定は簡単だ。しかし一方で『API Token』という不変のキーが使い続けられることになる。現実世界でも「合鍵の無断作成」という話をしばしば見聞きするが、、、この『API Token』が複製/漏洩されないように注意する必要がある。
<接続先の情報>
- サブドメイン: https://{subdomain}.kintone.com/
- アプリID: https://{subdomain}.kintone.com/k/3/
<kintone 側で『API Token』を生成する手順>
- [App Management] > [Change Settings] > [API Token]
- [Generate]
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:取引先マスター同期-kintone
- アドオンXML:Kintone 2列データの一括取得
- 第492話:取引先マスタ Spreadsheet を 参照する(Sheets API v4) (2016-07-19)
- 第483話:kintone 上のマスター情報と日次同期する (2016-05-16)
- 第498話:自動工程におけるデータ加工、アレコレ(その5) (2016-08-29)
- M415 自動工程: 業務プロセス定義で利用可能な自動工程を追加する (使い方)
- M217 自動開始: 決められた日時に先頭処理が自動的に開始されるように設定する (使い方)
- M319 プロセスモデリング環境: 複数の業務プロセス定義から参照される選択肢XMLを登録する (使い方)
- 業務フローの「自動化」とは何か? (Blog)
[英文記事 (English Entry) ]
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