決済にまつわる悩みは尽きない。「オンラインバンキング」が便利になってきたとはいえ、「請求書の発行」から「入金の確認」には、それなりの手間がかかる。
さらに「未入金」が発生すると「督促する」という作業まで発生する。これは単に「手間がかかる」(工程が増える)というだけの話ではなく、払う側・受け取る側の双方に、精神衛生上の負担までもかかってしまう。もっともっと「電子決済化」できないものか??
以下の業務プロセス定義は、「ピアノ教室の月謝」がカード決済されるワークフローだ。
この例では、(「毎月固定の月謝」ではなく)、「レッスン回数に応じた費用」が月末にカード課金される仕組みとなっている。たとえば、レッスンを2回受けた月は2000円、5回受けた月は5000円、といった具合だ。(オンライン決済には『Stripe』が使われる)
このワークフローでレッスン費用の電子決済化を実現すれば、レッスンを受ける生徒に「請求書」を手渡しする必要がなくなる。レッスンを受けさせる親にしてみても、毎月銀行にレッスン費用を振り込みに行かなくてよくなる。
ちなみにクラウド型ワークフロー『Questetra BPM Suite』は、「スタッフ10名以下」なら無料で使える。しかし、ログインの間隔が15日を超えると「サービス停止」になってしまうので注意が必要だ。もっとも、レッスンの終了の度に「レッスン実施日」(課金情報)を書き込みにログインすれば問題ない。
[レッスン費用カード課金]
このワークフローは、業務フロー図を見れば明らかなように、
- クレジットカード情報が「Webフォーム」に入力されたとき
- (主にデータ再利用で)手動開始したとき
月末以外の日に、レッスンの実施日を追記したり、親御さんへのメッセージを加筆したりするだけなら、追記加筆後『保存して中断』すれば、そのまま〔1.課金情報入力〕の工程に滞留し続ける。
ところで、今どきのインターネット利用は、「パソコン・アクセス」より「スマートフォン・アクセス」の方が多い。ピアノ教室の Web サイトに「Webフォーム」を iframe 埋め込みするにしても「スマホ対応」が欠かせない。
ただ『Questetra BPM Suite』のワークフローを開始させる公開フォーム機能の場合、そのままのデザイン・スタイルでは、「画面幅が固定されている」や「フォームサイズが一定幅となっている」、あるいは「ピアノ教室の Web デザインと違う」など、そのままでは利用しづらい所がある。
そんな場合には、(どうしても CSS デザインの知識が必要となるが)、[入力のヒント]の設定欄に以下のような JavaScript を書き込んで、任意の CSS 情報に書き換えてやればよい。(<style>タグを使った加筆でも良い)
<スマホ画面 before >(スタイル設定なし)
<スマホ画面 after >
<スマホメール画面>
<Stripe Customer 画面>
▼『生徒のお名前』の[入力ヒント]の設定サンプル(全体スタイルの変更)
<script> jQuery('#all-wrapper').css({ 'background-color':'#FFFFFF' }); jQuery('#page-body').css({ 'width':'480px' }); jQuery('.viewport-content').css({ 'background-color':'#FFFFFF' }); jQuery('.iframe-content').css({ 'background-color':'#FFFFFF' }); jQuery('#taskForm').css({ 'background-color':'#FFFFFF' }); jQuery('.body-only').css({ 'background-color':'#FFFFFF' }); jQuery('.row').css({ 'background-color':'#FFFFFF' }); jQuery('.fixed .column-1').css({ 'width':'auto', 'min-width':'50px', 'max-width':'900px' }); jQuery('.fixed .column-1 label.item-label, .fixed .column-1 .help, .fixed .column-1 .error, .fixed .column-1 .item .fit').css({ 'width':'auto', 'min-width':'50px', 'max-width':'900px' }); jQuery('.item-label').css({ 'font-weight':'normal', 'border-left':'1em solid #ffa500', 'margin':'0 0 0.5em 0', 'padding':'0 0 0 2px' }); jQuery('.fit').css({ 'font-size':'16px', 'border':'2px solid #B9C9CE', 'border-radius':'5px', 'padding':'10px 2px', 'width':'auto' }); (function($) { $(document).ready(function(){ $('head').append('<meta content="width=device-width,initial-scale=1" name=viewport>'); }); })(window.jQuery); </script>
▼『明細連絡先アドレス』の[入力ヒント]の設定サンプル(スタイルの変更)
<script> jQuery('input[name="data\\[2\\].input"]').css({ 'width':'400px' }); </script>
▼『備考』の[入力ヒント]の設定サンプル(スタイルの変更)
<script> jQuery('textarea[name="data\\[7\\].input"]').css({ 'width':'400px' }); </script>
▼『クレジットカード番号(VISA/MASTER/AMEX)』の[入力ヒント]の設定サンプル(属性の追加)
<script> jQuery('input[name="data\\[4\\].input"]').attr({ 'maxlength':'16', 'placeholder':'e.g. 4242424242424242' }); </script>
▼『クレジットカードセキュリティコード(CVC)』の[入力ヒント]の設定サンプル(スタイル変更と属性追加)
<script> jQuery('input[name="data\\[5\\].input"]').css({ 'width':'100px' }); jQuery('input[name="data\\[5\\].input"]').attr({ 'maxlength':'4', 'placeholder':'e.g. 123' }); </script>
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:レッスン費用カード課金
- アドオンXML: Stripe カード登録、 Stripe カード課金
- 第477話:社外からの依頼で始まる業務プロセスは改善のしがいがある (2016-04-04)
- 第488話:クラウド会計と連携させる(その3) (2016-06-20)
- 第491話:銀行 CSV を Google Sheets に流し込む (2016-07-11)
- M415 自動工程: 業務プロセス定義で利用可能な自動工程を追加する (使い方)
- M103 新規開始: 過去のデータを再利用して新規開始する (使い方)
- M220 自動開始: 公開フォーム画面に入力があった時に自動的に開始されるように設定する (使い方)
- オンライン決済 Stripe を試してみた (Blog)
[英文記事 (English Entry) ]
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