第496話:自動工程におけるデータ加工、アレコレ(その3)

2016年8月15日
この業務に必要な自動工程アイコン、、、欲しー!

業務プロセスを設計(モデリング)していると、さまざま処理を「自動化」したくなるものだ。

2016年8月末にもリリースされるクラウド型ワークフロー『Questetra BPM Suite』(v11.1)では、自動工程アイコンを追加で利用できるようになる。具体的には、パッケージ化された[アドオンXML]を入手し、機能追加ファイル(プロセスモデルファイル)としてインポートすることで、オリジナルの自動工程アイコンが利用できるようになる仕組みだ。


その[アドオンXML]は、多くの場合、
  • Questetra社のサイトからダウンロードする
  • サードパーティ各社から提供を受ける
と言った形で入手するだろう。しかし[アドオンXML]と言う表現からも容易に想像できるように「自作」する事も可能となっている。


以下のワークフローは、前回記事で紹介した『翻訳プロセス』にある[スクリプト工程]を、自作の[自動工程]に置き換えたものだ。

[翻訳プロセス-アドオン]

<モデリング画面:設定画面でデータ項目をセットしている状態>

この様な業務プロセスを設計したい場合には、以下のようなXMLファイルをインポートしておけば良い。

そうすることで自動工程『文字数カウンタ』を、翻訳プロセスのモデリングに何度でも利用できるようになる。


社内に必要な自動工程を[アドオンXML]で準備しておけば、業務プロセスの定義担当者(モデリング担当者)は、スクリプト作成(プログラミング)に時間を費やすことが無くなる。そして、より多くの時間を「業務の流れの改善」に費やすことができるようになるだろう。

▼アドオンXML『文字数カウンタ』のサンプル
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><service-task-definition>
<label>Text Counter</label>
<configs>
  <config name="conf_SourceText" required="true" form-type="SELECT" select-data-type="STRING">
    <label>Input Text</label>
  </config>
  <config name="conf_CharacterCount" required="true" form-type="SELECT" select-data-type="DECIMAL">
    <label>Output Total Character Count</label>
  </config>
</configs>

<script><![CDATA[
//// == ワークフローデータの参照 / Retrieving ==
var myText = data.get( configs.get("conf_SourceText") ) + "";

//// == 演算 / Calculating ==
var countC = myText.replace(/\r|\n/g, "").replace(/\s+/g," ").length;
//「改行」は文字として数えない
//「空白連続」は1文字として数える
// 注)タブや全角空白なども「\s」に含まれる(UTF-8)

//// == ワークフローデータへの代入 / Updating ==
retVal.put( configs.get("conf_CharacterCount"), java.math.BigDecimal( countC ) );
]]></script>
</service-task-definition>


[雛形ダウンロード (無料)]
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