業務プロセスを設計(モデリング)していると、さまざま処理を「自動化」したくなるものだ。
2016年8月末にもリリースされるクラウド型ワークフロー『Questetra BPM Suite』(v11.1)では、自動工程アイコンを追加で利用できるようになる。具体的には、パッケージ化された[アドオンXML]を入手し、機能追加ファイル(プロセスモデルファイル)としてインポートすることで、オリジナルの自動工程アイコンが利用できるようになる仕組みだ。
その[アドオンXML]は、多くの場合、
- Questetra社のサイトからダウンロードする
- サードパーティ各社から提供を受ける
以下のワークフローは、前回記事で紹介した『翻訳プロセス』にある[スクリプト工程]を、自作の[自動工程]に置き換えたものだ。
[翻訳プロセス-アドオン]
<モデリング画面:設定画面でデータ項目をセットしている状態>
この様な業務プロセスを設計したい場合には、以下のようなXMLファイルをインポートしておけば良い。
そうすることで自動工程『文字数カウンタ』を、翻訳プロセスのモデリングに何度でも利用できるようになる。
社内に必要な自動工程を[アドオンXML]で準備しておけば、業務プロセスの定義担当者(モデリング担当者)は、スクリプト作成(プログラミング)に時間を費やすことが無くなる。そして、より多くの時間を「業務の流れの改善」に費やすことができるようになるだろう。
▼アドオンXML『文字数カウンタ』のサンプル
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><service-task-definition> <label>Text Counter</label> <configs> <config name="conf_SourceText" required="true" form-type="SELECT" select-data-type="STRING"> <label>Input Text</label> </config> <config name="conf_CharacterCount" required="true" form-type="SELECT" select-data-type="DECIMAL"> <label>Output Total Character Count</label> </config> </configs> <script><![CDATA[ //// == ワークフローデータの参照 / Retrieving == var myText = data.get( configs.get("conf_SourceText") ) + ""; //// == 演算 / Calculating == var countC = myText.replace(/\r|\n/g, "").replace(/\s+/g," ").length; //「改行」は文字として数えない //「空白連続」は1文字として数える // 注)タブや全角空白なども「\s」に含まれる(UTF-8) //// == ワークフローデータへの代入 / Updating == retVal.put( configs.get("conf_CharacterCount"), java.math.BigDecimal( countC ) ); ]]></script> </service-task-definition>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:翻訳プロセス-アドオン
- アドオンXML:文字数カウンタ
- 第494話:自動工程におけるデータ加工、アレコレ(その1) (2016-08-01)
- 第495話:自動工程におけるデータ加工、アレコレ(その2) (2016-08-08)
- 第479話:スクリプト工程に「日割り計算」をさせるときの注意 (2016-04-18)
- 申請された立替データを、直接修正しない! (2015-05-11)
- 翻訳ワークフローを「プラットフォーム化」しよう! (2015-04-13)
- M415 自動工程: 業務プロセス定義で利用可能な自動工程を追加する (使い方)
- M230 自動工程: 業務データの複雑なデータ加工が自動実行されるように設定する(ECMAスクリプト) (使い方)
- M401 業務の流れ: 申請と差戻対応の工程を分け “手戻り” をモニタリングしやすいように設定する (使い方)
[英文記事 (English Entry) ]
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