公開Webフォームで受け付けた「資料請求」には素早く対応したいものだ。しかし、お客様に入力していただいた『住所』や『会社名』を間違えるとサムイ。。。たとえば「Word送付状」にコピペする時に、参照すべきレコードが一件ずれてしまい、
- ウチ、そんな社名じゃないよ
- ウチに、そんな社員はいないよ
以下の業務プロセス定義は、『受付担当者』が
- 入力途中で送信してしまった様な未完成な住所だったりしないか?
- イタズラ目的のデタラメ住所になってないか?
- 省略表記や無用なスペースなどが混ざっていないか?
秀逸な点は、この業務において「リスト」が作られることもない点だ。情報漏洩リスクは極めて低くなる。そして封入作業が完了し次第、「会社名」や「電話番号」などのデータは自動的にクラウド型データベースに追加される。(一目瞭然ではあるが、「あわせて見積も欲しい」などの書き込みがあった場合に『営業担当者』に依頼する流れも想定されている)
[資料請求対応業務]
この例は、クラウド型データベース『kintone』に対して、住所・社名・顧客氏名などの一覧が格納されていく(追記されていく)仕組みだ。
もちろん、ワークフロー側でも「住所・社名・顧客氏名などの一覧」は表示可能だ。しかし、、、そのリストに対して、更にみんなで何か書き込む必要があるような場合、別途データベースやスプレッドシートを運用するのも良い。
なお、「自動追記」の具体的な設定方法は、前回記事(与信管理フロー)と同様に、
- 「データ連携のための JSON テキスト」を自動生成し、
- それを kintone API にリクエスト送信する
[資料請求対応業務:「1. 住所確認/対応判断」画面]
▼kintone アプリの設定例
- [Record number]
- WFPid (文字列1行)
- quickSupport (文字列1行)
- company (文字列複数行)
- name (文字列複数行)
- tel (リンク)
- email (リンク)
- NOTE (文字列複数行)
▼スクリプト工程『JSON生成』の設定サンプル (サーバサイド JavaScript)
//// == ワークフローデータの参照 / Retrieving ==
var pid = processInstance.getProcessInstanceId() + "";
var quickSupport = data.get("18");
var company = data.get("28") + "";
var name = data.get("30") + "";
var tel = data.get("7") + "";
var email = data.get("8") + "";
//// == 演算 / Calculating ==
// 接続先の kintone app に合わせた多次元オブジェクト
var myObj = {
"app": "4",
"record": {
"WFPid": {
"value": "-"
},
"quickSupport": {
"value": "-"
},
"company": {
"value": "-"
},
"name": {
"value": "-"
},
"tel": {
"value": "-"
},
"email": {
"value": "-"
}
}
};
myObj.record.WFPid.value = pid;
myObj.record.quickSupport.value = quickSupport.get(0).getDisplay() + "";
myObj.record.company.value = company;
myObj.record.name.value = name;
myObj.record.tel.value = tel;
myObj.record.email.value = email;
var myJsonText = JSON.stringify( myObj );
//// == ワークフローデータへの代入 / Updating ==
retVal.put("22", myJsonText );
▼スクリプト工程『入力データ自動複製』の設定サンプル (サーバサイド JavaScript)
(※ スクリプト工程を使わず[データ設定](M227)を並べて設定することも可能です)
//// == ワークフローデータの参照 / Retrieving ==
var zipCode = data.get("1") + ""; // 郵便番号
var address = data.get("3") + ""; // 住所
var company = data.get("4") + ""; // 会社名
var department = data.get("5") + ""; // 部署名
var name = data.get("6") + ""; // 宛名
//// == 演算 / Calculating ==
name = name + " 様";
//// == ワークフローデータへの代入 / Updating ==
retVal.put("26", zipCode );
retVal.put("27", address );
retVal.put("28", company );
retVal.put("29", department );
retVal.put("30", name );
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:資料請求対応業務
- 第483話:kintone 上のマスター情報と日次同期する (2016-05-16)
- 第484話:新しい取引先を kintone API で追加する (2016-05-23)
- 住所入力は正確に!(郵便番号データ活用) (2015-11-02)
- M220 自動開始: 公開フォーム画面に入力があった時に自動的に開始されるように設定する (使い方)
- M227 自動工程: 業務データの結合や四則演算が自動実行されるように設定する (使い方)
- M230 自動工程: 業務データの複雑なデータ加工が自動実行されるように設定する(ECMAスクリプト) (使い方)
- M225 自動イベント: 業務データを組み込んだHTTPリクエストが、自動的に送信されるように設定する (使い方)
[英文記事 (English Entry) ]






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