- 代金請求プロセスにおいて「請求書の郵送先を入力する工程」
- アンケート集計プロセスにおいて「回答データを入力する工程」
- エレベータ保守プロセスにおいて「点検した地点を入力する工程」
以下のワークフロー定義は、「回収した名刺/アンケート紙」をデータ化する業務プロセスだ。展示会やイベントの終了後などに、大量に獲得された名刺やアンケート紙が、順次データ化される。
この入力画面には「住所の部分入力」によって住所候補が自動的に列挙される仕組みが実装されている。
非常に秀逸な点は、その絞り込み検索において『大口事業所を含む郵便番号データ』(約15万件)が参照されている点だ。つまり、役所の名前や大企業の名称の一部を入力するだけで、その「郵便番号」「住所」「法人名」の全項目を補完入力できる。
※ 日本郵便株式会社は、配達物数の多い大口事業所に対して、専用の郵便番号(個別番号)を割り当てている。
ちなみに「大津市役所」と入力すれば
- 「大津市役所」に並んで
- 「泉大津市役所」
[個人情報のデータ化フロー]
日本の『郵便番号データ』は、7桁の数字コードによって、全国が12万エリアに細かく区分けされている。
(基本的には「町名/字名」に対して、大規模ビル等の場合は「フロア単位」に対して、1つの郵便番号が割り振られている。例えば「六本木ヒルズ」と入力すると54階分の「郵便番号」がある。)
もともとは国営企業である「日本郵政公社」(さらに以前は「郵政事業庁」それより以前は「郵政省/逓信省」)によって管理され、広く国民に親しまれたコード体系だ。「自宅の郵便番号」であれば過半数の日本国民が正確に言える。(現在は「日本“郵政”株式会社」の100%子会社である「日本“郵便”株式会社」が管理)
しかし、「引越して間もない」や「行政区分の変更があった」などの事情で、不正確な郵便番号をアンケート回答してしまう場合もある。あるいは「会社の郵便番号」ともなれば、曖昧な記憶に頼って書き込むケースも少なくない。
もし「郵便番号コード」を参照すれば、アンケート紙にある誤ったデータを正確なものに補正することも可能だ。データ入力サービスを請け負う BPO 会社などであれば、「付加価値サービス」ともいえる。
なお、この入力補完の仕組みは、「公開 Web フォーム」(公開入力フォーム)においても利用できる。ご興味ある方は当面公開されている以下の URL で入力フォームを表示してみて欲しい。
PS:
日本の郵便番号は厳格に管理されているものの、エリアによっては、
- 様々な「町名」で1つの番号を共有しているケース
- 1つの番号が指定している場所が様々な呼称で呼ばれているケース
加えて、目下公開されているデータは「最大長のある CSV 形式」に限られ、これら例外エリアのデータは手作業による加工を行わなければ実用に耐えないのが現状だ。
※ 「全角となっている町域名の文字数が38文字を超える場合、…複数レコードに分割しています。」
ちなみに『例外』の発生は、その大半が「京都市」である。京都の中心部ではむしろ、『例外』が普通かもしれない。たとえば Questetra 社が存在しているエリアである「京都市中京区高宮町」(604-0835)には
- 中京区 御池通高倉西入高宮町
- 中京区 御池通東洞院東入高宮町
- 中京区 御池通間之町東入高宮町
- 中京区 御池通間之町西入高宮町
> "6040835","京都府","京都市中京区","高宮町(御池通高倉西入、御池通東洞院東入、御池通間之町東入、御池通間之町" > "6040835","京都府","京都市中京区","西入)"のような2行に及ぶレコードで定義されている。(一部のカラムを省略)
※ 「6040835 → 京都府京都市中京区西入」という誤変換をする入力システムが多い理由。
ならばそのエリアは「京都市中京区高宮町」とだけ書けばよい、と考えるかもしれない。しかし、そうも行かない。つまり「604-0835」が指し示す「京都市中京区高宮町」から南東に1キロほど離れたところにも「京都市中京区高宮町」が存在するのだ。そのエリアは
- 中京区 富小路通錦小路上る高宮町
- 中京区 富小路通蛸薬師下る高宮町
※ Questetra 社が公開している郵便コード表(選択肢 XML)
[個人情報のデータ化フロー:「1.個人データの入力」画面]
▼『(住所絞り込み)』の設定サンプル(HTML/JavaScript)
選択したデータで <button type="button" id="myButton" accesskey="b">自動入力(<u>B</u>)</button> <script type="text/javascript"> jQuery('#myButton').on('click',function(){ var labelStr = jQuery('input[name="data\\[●\\].dummy"]').val(); // 検索セレクト (label) var display = new String( labelStr ); var arr = display.split( " " ); jQuery('input[name="data\\[●会社郵便番号●\\].input"]').val( arr[0] ); jQuery('input[name="data\\[●会社住所●\\].input"]').val( arr[1] ); jQuery('input[name="data\\[●所属会社●\\].input"]').val( arr[2] ); }); </script>
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:個人情報のデータ化フロー
- 展示会アンケートを活かす業務プロセス (2014-02-10)
- 個人情報の「追加ログ」は、とても大事です! (2013-07-29)
- マイナンバー制度をワークフロー化する(1) (2015-06-15)
- M319 プロセスモデリング環境: 複数の業務プロセス定義から参照される選択肢XMLを登録する (使い方)
- M213 入力画面: 処理フォーム画面に “入力ヒント” が表示されるように設定する (使い方)
[英文記事 (English Entry) ]
0 件のコメント :
コメントを投稿