たとえば「契約プロセス」を設計していると『12か月後に通知』というアラート・メール(リマインド・メール)が欲しくなる。つまるところ、メール送信イベントを業務フローの最下流に配置したくなる。「プロセスモデリング」の専門用語(BPMN用語)で言えば[メッセージ送信中間イベント(メール)]と呼ばれるアレだ。
しかし、その設定をすると、「全工程の完了」までに1年間を要する業務プロセスとになってしまう。
(契約締結までの作業工程はすべて完了しているのに。。。)
やや個人の趣向に依存する話になるが、、、この「リマインド・メール」が送信されていないがために、案件ステータスが「Running」のママとなってしまうのは、何とも気持ち悪い。もし「全工程が完了するまでの時間」を KPI として計測しているような組織であれば、非常に「邪魔な存在」と言えるだろう。
以下のワークフローは、この「リマインド・メール」の部分だけを独立させた業務プロセスだ。(業務プロセスと言うには、あまりにもシンプルすぎるが) 要するに、様々な業務プロセスから「メッセージ」を預かり、「リマインド日時」にメール送信するだけの仕組みとなっている。
[リマインド通知プロセス]
[リマインド通知プロセス:「1:リマインド確認」画面]
この様な時限的な仕組みを紹介すれば、UNIX 系の OS が好きな人なら、スケジューリング機構の「at」や「cron」を思い出すかも知れない。
- 何度もシツコイ「繰り返し屋」の cron くん
- エラーに無頓着な「一発屋」の at くん
- 「年賀状メール」をセットしたり、
- 「売上サマリ」をバッチ処理させたり、
- 「シャットダウン」を予約して自らが殺されたり、、、、
なお、この例では「at」に類する業務プロセスを紹介したが、もちろん「cron」に近い仕組みも独立させることが出来る。ただ、いろいろな設計方法があるだけでなく、「ちょっとしたミスで暴走事故!」もツキモノだ。 と言うことで「またの機会」にしたいと思う。(そもそも、わざわざ独立させずとも「タイマー開始イベント」の cron 機能を使うのが安全で良い)
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:リマインド通知プロセス
- 非プログラマが「時限メール送信システム」を5分で創る法 (2014-09-01)
- システム共通の『選択肢XML』を予約更新する (2014-05-26)
- 第470話:チームリーダーの評価を「無記名投票」で! (2016-02-15)
- M223 自動イベント: 処理フロー途中で、自動的に一定時間スリープするように設定する (使い方)
- M224 自動イベント: 業務データを挿し込んだメール文が、自動的にメール送信されるように設定する (使い方)
- M217 自動開始: 決められた日時に先頭処理が自動的に開始されるように設定する (使い方)
[英文記事 (English Entry) ]
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