> kintone API から JSON レスポンスを受け取り、ワークフロー環境共通の「顧客マスタ」を更新する
という全自動ワークフローを紹介した。今回の記事では
> kintone API に JSON データを送信して、kintone 上の「顧客マスタ」を更新する
を紹介する!
具体的には、「与信管理ワークフロー」において取引開始が承認された瞬間、 kintone 上の「顧客マスター」に取引先(顧客コードと顧客名)が追加される仕組みだ。
つまるところ、当該ワークフローの下流で
{ "app": "3", "record": { "customerCode": { "value": "9999999999999#www.example.com" }, "customerName": { "value": "XYZ Inc" } } }
という JSON テキストが kintone API に POST される設定となっているのだ!(←説明する気、あんのか?!?)
※ JSON: JavaScript Object Notation (「キー」と「値」のペアが列挙されたデータのかたまり)
[与信管理フロー]
[与信管理フロー:「1.取引先の登録」画面]
この例では、データ連携のための JSON テキストが、第3工程完了後に自動生成される。
言うまでもないが、そこには上流工程で入力された「顧客コード」と「顧客社名」の情報が格納される。ただ JSON テキストを自動生成させるための『スクリプト工程』を設定するには、どうしても ECMA スクリプト(サーバサイド JavaScript)に関する知識や経験が必要となる。
たかが 10行程度のスクリプトではあるが、組織としてメンテナンスし続けられるか、しっかりと見極めたうえで利用したい。
もっとも、今は「API」や「JSON」が「宇宙語」にしか聞こえないかも知れないが、この「クラウド活用時代」を生きていくには、理解せざるを得ないような気もする。それこそ「インターネット時代」が到来する前は「Eメール」や「URL」だって「宇宙語」に聞こえたものだ。。。(良く分からない言い訳)
注) kintone API の利用には「カスタムHTTPヘッダ機能」(Questetra BPM Suite v11.0: 2016-05-23)が必要。
▼スクリプト工程『JSON Generate』の設定例 (サーバサイド JavaScript)
//// == ワークフローデータの参照 / Retrieving == var cCode = data.get("3") + ""; var cName = data.get("4") + ""; //// == 演算 / Calculating == // 接続先の kintone app に合わせた多次元オブジェクト var myObj = { "app": "3", "record": { "customerCode": { "value": "9999999999999#www.example.com" }, "customerName": { "value": "XYZ Inc" } } }; myObj.record.customerCode.value = cCode; myObj.record.customerName.value = cName; var myJsonText = JSON.stringify( myObj ); //// == ワークフローデータへの代入 / Updating == retVal.put("10", myJsonText );
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:与信管理フロー
- 第483話:kintone 上のマスター情報と日次同期する (2016-05-16)
- 法人番号を使った取引先マスターの管理 (2015-09-07)
- 法人番号を使った取引先マスターの管理(追加更新編) (2015-09-14)
- M225 自動イベント: 業務データを組み込んだHTTPリクエストが、自動的に送信されるように設定する (使い方)
- M230 自動工程: 業務データの複雑なデータ加工が自動実行されるように設定する(ECMAスクリプト) (使い方)
- M227 自動工程: 業務データの結合や四則演算が自動実行されるように設定する (使い方)
[英文記事 (English Entry) ]
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