第484話:新しい取引先を kintone API で追加する

2016年5月23日
前回記事では、

> kintone API から JSON レスポンスを受け取り、ワークフロー環境共通の「顧客マスタ」を更新する

という全自動ワークフローを紹介した。今回の記事では

> kintone API に JSON データを送信して、kintone 上の「顧客マスタ」を更新する
を紹介する!

具体的には、「与信管理ワークフロー」において取引開始が承認された瞬間、 kintone 上の「顧客マスター」に取引先(顧客コードと顧客名)が追加される仕組みだ。

つまるところ、当該ワークフローの下流で

{
  "app": "3",
  "record": {
    "customerCode": {
      "value": "9999999999999#www.example.com"
    },
    "customerName": {
      "value": "XYZ Inc"
    }
  }
}

という JSON テキストが kintone API に POST される設定となっているのだ!(←説明する気、あんのか?!?)

※ JSON: JavaScript Object Notation (「キー」と「値」のペアが列挙されたデータのかたまり)

[与信管理フロー]

[与信管理フロー:「1.取引先の登録」画面]

この例では、データ連携のための JSON テキストが、第3工程完了後に自動生成される。

言うまでもないが、そこには上流工程で入力された「顧客コード」と「顧客社名」の情報が格納される。ただ JSON テキストを自動生成させるための『スクリプト工程』を設定するには、どうしても ECMA スクリプト(サーバサイド JavaScript)に関する知識や経験が必要となる。

たかが 10行程度のスクリプトではあるが、組織としてメンテナンスし続けられるか、しっかりと見極めたうえで利用したい。

もっとも、今は「API」や「JSON」が「宇宙語」にしか聞こえないかも知れないが、この「クラウド活用時代」を生きていくには、理解せざるを得ないような気もする。それこそ「インターネット時代」が到来する前は「Eメール」や「URL」だって「宇宙語」に聞こえたものだ。。。(良く分からない言い訳)

注) kintone API の利用には「カスタムHTTPヘッダ機能」(Questetra BPM Suite v11.0: 2016-05-23)が必要。

▼スクリプト工程『JSON Generate』の設定例 (サーバサイド JavaScript)
//// == ワークフローデータの参照 / Retrieving ==
var cCode = data.get("3") + ""; 
var cName = data.get("4") + ""; 

//// == 演算 / Calculating ==
// 接続先の kintone app に合わせた多次元オブジェクト

var myObj = {
  "app": "3",
  "record": {
    "customerCode": {
      "value": "9999999999999#www.example.com"
    },
    "customerName": {
      "value": "XYZ Inc"
    }
  }
};

myObj.record.customerCode.value = cCode;
myObj.record.customerName.value = cName;

var myJsonText = JSON.stringify( myObj );
 
//// == ワークフローデータへの代入 / Updating ==
retVal.put("10", myJsonText );

<データ項目一覧画面>


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