国会の「法案審議プロセス」を業務フロー図で描く!(その2)

2015年8月10日
「なるほど、日本では『衆議院』と『参議院』の両方で審議されて法律ができあがるのね」

もし、この基本的な仕組み(だけ)を理解させたい場合であれば、前回紹介した業務プロセス図(業務フロー図)は少し情報量が多すぎる。見やすい/理解しやすいとは言えない。つまり、可能性がある様々なフローを詳細に記述しているが故に見づらいのだ。

確かに、これでも「現実的に選択されうる経路」に絞って記述されているのだが、、、(例えば)注目されるべき「60日ルールの流れ」(参議院審議が長期化した際の、衆議院による再可決成立)が理解しやすいとは言い難い。もし「公民科の教科書」や「新聞の記事」で利用するなら、更なる「簡素化」を検討したいところだ。


以下の業務プロセス図は、前回の業務プロセス図を簡素化したモノだ。
業務手続きの「骨格」を説明するためのフロー図と言っても良い。「現実に発生しうる手順」が一部省略されてはいるが、仕組みを理解したり、審議ステータスを確認したりする上においては不都合ない。(後議院が「修正可決」した場合など)

[法律案の国会審査2]

業務プロセスの「デザイン」にはセンスが出る。

つまり、全く同じ「業務」をデザインしたとしても、デザイナによってその「工程の粒度」や「工程の配置」が異なってくる。延いては可読性に大きな違いが生じてくる。

社内の業務プロセスであっても、、、「制度として必要だから」や「規程に書かれているから」と言う安直な理由で全てを記述しようとすると、「可読性の低い業務プロセス」あるいは「システム運用し辛い業務プロセス定義」になる可能性が高い。

時には「書かない/描かない」という判断も必要と言える。

[比較:法律案の国会審査]

[法律案の国会審査2:「a1.議案の登録」画面]

<データ項目一覧画面>

[雛形ダウンロード (無料)]
<類似プロセス>
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[英文記事(English Entry)]

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