企画1に対し回答がN集まる「社内アンケート」のデータ構造

2014年10月6日
前回に引き続き「社内アンケート業務」とよばれる業務について考えたい。前回は、最大8人に対して「任意のアンケート」を実施できる汎用ワークフローについて考察した。ポイントは、
  • 8人分のスイムレーンを用意し、
  • 8人分の回答データを格納できるように設計した
の2点だ。いつでも色々なアンケートを実施できる所はスバラシイ。

しかし、この方式のワークフローでは50人や100人に対するアンケートは現実的ではない。もちろん、
  • A. 100のスイムレーンを用意し(!!)、さらに
  • B. 100人分の回答データを格納できるように定義する(!?!)
と言う拡張を行うのも悪くはないのだが、、、やはり色々な意味でナンセンスだ。 中でも特に問題視すべきは、データ集計を行うに「非常に使い勝手の悪いフォーマット」になってしまう点だ。集計という視点に立てば、「アンケート実施」の単位で記録されるのではなく、「アンケート回答」の単位で記録されるようにしたい。

以下の業務プロセス例は、まず「B.データ項目が発散する問題」を解決すべく、「アンケート準備」の業務プロセスと「アンケート回答」の業務プロセスの2つの業務プロセスに分けて定義した例だ。準備が1に対して回答がN、、、その「繰り返し単位」の違う業務プロセスをつなげる事で、それぞれ集計しやすいフォーマットになる。

[アンケート準備フロー]

[アンケート回答フロー(ユーザ指定開始)]


[アンケート回答フロー(ユーザ指定開始):「1.回答する」画面]

この例は、「繰り返し単位」の違う業務プロセスを接続している。(1→N)

親プロセスモデル『アンケート準備フロー』から子プロセスモデル『アンケート回答フロー(ユーザ指定開始)』を呼び出す形だ。表現を変えれば、「親プロセスモデル」の各案件が「子プロセスモデル」が公開している API (※)に対してデータを送信し、子プロセスモデル上に新しい案件を複数生み出す仕組みだ。

※ プロセスプロセス毎に(プロセスモデル・ローカルに)公開できる API (モデル接続API)

注目すべき点は、処理担当者(ユーザ型データ)が受け渡しされ、誰が回答するか、が指名された形で「新しい案件」が立ち上げられる点と言えるだろう。(スイムレーンはユーザ型データを参照する方式で定義)

これらの仕組みを使えば、多様な社内アンケート(汎用的な社内アンケート)を気軽に実施する事ができる様になる。

<データ項目一覧画面:アンケート準備フロー>

<データ項目一覧画面:アンケート回答フロー>


[雛形ダウンロード (無料)]
<類似プロセス>
≪関連記事≫

0 件のコメント :

コメントを投稿