「子プロセス」を沢山産む「親プロセス」の親心

2011年4月21日
セールスの日々の活動を「広い意味で顧客情報をメンテナンスし続ける活動」と考えると、SFA(営業支援システム)は理解しやすい。つまりセールスは、新規引合対応や既存顧客対応の中で、顧客の属性に限らずニーズやウォンツについても情報収集を行い続けている。
参考記事:『営業支援システム(SFA)をBPM上に構築する』の『引合〜商談〜受注のフロー』

そしてセールスがメンテナンスし続けている情報を利用して、見積書作成プロセス、提案書作成プロセス、契約書締結プロセスなどを呼び出すと、情報入力の手間を省けてとても便利だ。

親プロセスの管理情報の一部を複製して、子プロセスを起動すれば、正確な情報の受け渡しが実現できるので、誤植や手戻りの発生を減らすことが出来る。利用するかどうかわからない、電話番号やメールアドレスを「子プロセス」に渡しておくのも良い。 以下のワークフロー定義は、「子プロセス」としての契約書チェックフローだ。

類似記事:『見積書がキチンと郵送されているか可視化する』


<各タスク名>
1.契約書案入力、2.契約書案承認、3.契約書内容交渉、4.署名押印


[契約書チェック-上司承認:「1.契約書案入力」画面]

<各プロセスデータ名>
  • 件名(ユーザ企業名)
  • テキスト型:部署名
  • テキスト型:氏名
  • テキスト型:郵便番号
  • テキスト型:URL
  • テキスト型:電話番号
  • テキスト型:メールアドレス
  • テキスト型(複数行):住所
  • 選択型:契約書種類 (NDA / 委託契約 / Other)
  • 選択型:契約書起案 (先方 / 当方)
  • ユーザ型:担当営業
  • ファイル型:契約書Word等
  • ファイル型:対案契約書Word タスク2のみ
  • 選択型:合意フラグ (合意 / 修正 / 取消) タスク3のみ
  • 日付型:署名完了日 タスク4のみ
  • ファイル型:契約書スキャン画像 タスク4のみ
  • 掲示板型:社内通信


今この瞬間に、何枚の契約書が、それぞれ誰が交渉し、どのステータスにあるのか、いつでも管理できる。契約締結処理が多い会社にとっては非常に重要だ。

以下のワークフロー定義では、法務チームに依頼する前に上司の承認タスクが入る。法務の負担を減らしたい場合には欠かせない。


<各タスク名>
1.契約書案入力、1b.承認、2.契約書案承認、3.契約書内容交渉、3b.承認、4.署名押印


もちろん、Questetra BPM Suiteのプロセスモデル間の連携設定機能をおススメしたい。(メッセージ送信中間イベント→メッセージ開始イベント)

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