第573話:プロセス改善物語(Webメディア編3)

2018年2月5日

業務:Web記事制作

記事の執筆ワークフローを変えた。(第571話:プロセス改善物語(Webメディア編1)第572話:プロセス改善物語(Webメディア編2)、参照)

これで「記事」の品質を高めるとともに、「ライター」さん達のスキルアップにもつながるフローになった、、、様に思う。

いずれにせよ、『仮タイトルの設定』に始まり『Web記事の掲載』というアウトプットに至る一連の「記事制作フロー」がスムーズに回るようになった。「進捗を確認しに行く」や「レビューを督促しに行く」といった無駄なコミュニケーションも、すっかりなくなったといえる。
  • 編集長:季節連載などの企画を立ち上げる
  • 編集者:個別記事の仮タイトルを決める
  • ライター:記事を執筆する
編集長・編集者・ライターのそれぞれが、本来の役割に没頭できるようになったという表現の方が正しいのかも知れない。(もっとも、「手直し」や「教育的指導」が完全に無くなったワケではないが…)

課題:ネタ切れ問題

一方で、「記事制作フロー」へのインプットである『仮タイトル』について、その品質が議論されるようになった。

つまり、(これはオウンドメディアにとっての永遠の課題なのかも知れないが)、毎日の『仮タイトル』の設定にネタ切れ感が漂うケースがあるのだ。「似たような記事を最近書いたような…」「これは流石に誰も読まないんでわ…」など。

この際、記事のアイデア(仮タイトルの案)や連載企画のアイデアについて、社内から提案できるようにしたい。アイデアが沢山溜まっていれば、編集者や編集長の助けになるに違いない。そして『仮タイトル』の設定クオリティも高まるハズだ。

[記事アイデア受付プロセス]

解決:目安箱

アイデアを受け付ける業務プロセスは、意外と運用されていないものです。

組織の中にある「企画を担当する職責」は、企画という言わば「最上流の工程」を担当します。言い換えれば、何のインプットもなく「週に5つの企画を行う」や「月に10本の企画を立てる」といったアウトプットを出し続けなければならない仕事です。

そして、日ごろ自らが「流す側」に立っていると、「受ける側」になることを忘れてしまうものです。それは、学校の先生が生徒の声を聴く機会が無くなっていたり、製品ベンダーがユーザの声に耳を傾けることが無くなっていたりするのと同じような傾向(症状)なのかも知れません。

時事ニュースに関連する記事アイデア、他社メディアの人気記事に関連するアイデア、などなど、、、組織全体で広く「アンテナ」を張り巡らし、組織として「読者の望む記事」を制作し続けられる体制を維持したいものです。

考察:メールでもプロセス開始が可能に

もっとも、アイデアを受け付ける「目安箱的な業務プロセス」については、「適宜メーリングリストやチャットで送ってくれれば良い」という意見もあるでしょう。たしかに「アイデアをワークフローに流す」と聞けば、ややメンドウな印象を受けるかも知れません。

しかし、
  • 過去のアイデアが全て記録されていく
  • 各アイデアに対して「企画者」がどう考えたのかが記録されていく
  • 他部署スタッフや新人スタッフも過去記録を参照できるようになる
といった点を考えると、きちんと業務プロセスを定義しワークフローシステムに流す、という方法も検討してみたいものです。

ここに例示されている業務プロセス定義は、ワークフローシステムの「入力画面(Webブラウザ)」だけでなく、「メール送信」でもアイデアを流すことができるよう、工夫されている点が秀逸と言えるでしょう。

[記事アイデア受付プロセス:「1.アイデア投稿」画面]

<データ項目一覧画面>


[雛形ダウンロード (無料)]
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