『プログラミング』の世界においては「唯一の道はプログラムを書いてみること」と言われる。事実、プログラミングを始める時、誰しもが "Hello World" という文字列を表示させるプログラムを書く。これと同様に『モデリング』の世界でも「業務プロセスを描いてみること」はとても大切だ。
以下の業務プロセスは、「メール受信」で開始され、「チャット投稿」で終わる。
そもそも業務プロセスとは、何かの『キッカケ』で始まり、そして幾つかの『工程』が続くものだ。しかし、この例には『チャットに投降する』という処理工程が1つあるだけだ。しかもそれは「コンピュータによる処理」(自動処理)であって「人による処理」は一切ない。(何ということだ!)
[チャット投稿フロー]
日ごろ様々な会社の実業務をモデリングしている人間からすれば「認めたくないレベル」(?)のワークフローだが、、、そこそこ実用性もありそうだ。
たとえば工事現場の担当者が「現場写真」を社内共有するシーンを考える。もちろん、社内MLに「画像付きメール」を送るという方法もあるが、できれば Slack や OpenChat などの社内チャットに送りたい場合は少なくない。そのような場合にこのプロセスがあれば、メールの宛先を「社内チャット投稿用アドレス」にするだけで対応できる。
ちなみに、この様な「受信メールによる連携機構」だが、クラウド型ワークフロー 『Questetra BPM Suite』 が提供する API においては、以下の B1 に位置づけられる。
- A. ワークフローシステムが常に提供する『ソフト開発 API』 (OAuth2/Basic)
- A1. ユーザの操作 (ワークフローAPIs)
- A2. システム管理者の操作 (システム設定APIs)
- B. 各業務アプリが提供する『プロセスモデル接続 API』 (HTTP/WebForm/Email)
- B1. プロセスの開始 (メッセージ開始イベント)
- B2. プロセス途中での待ち受け (メッセージ受信中間イベント)
- B3. プロセス途中で外部発信 (メッセージ送信中間イベント)
※ B1の「メール連携」を API (Application Programming Interface) の一つと言って良いか、については議論が分かれるところではある。また B3 のいわゆる「Webhook」についても API と呼ぶべきかイロイロ意見はある。(「リバースAPI」「Webコールバック」「HTTPプッシュ」といった呼ばれ方をする場合もある)
なお、実際に自分の手でモデリングしてみて、実際に自分の手でメールを送ってみて、そして実際にチャットに自動投稿される様をみる、、、そういう時にこそ「作り上げることの面白さ」を実感できるような気がする。『Hello World』を表示させた時に感じた、あの時と同じように。。。
※ 追伸
ここで使われている『OpenChat 投稿』は標準で組み込まれた自動工程ではない。スクラッチ設計する場合は、自ら追加する必要がある。(M415)
<Post OpenChat、Config 画面>
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:チャット投稿フロー
- アドオンXML: OpenChat 投稿
- 第477話:社外からの依頼で始まる業務プロセスは改善のしがいがある (2016-04-04)
- 第464話:立替金精算依頼を回す(基本業務パック) (2016-01-04)
- 第507話:スケジュール情報を『Calendar 連携』で! (2016-10-31)
[英文記事 (English Entry) ]
0 件のコメント :
コメントを投稿