『往訪対面』での商談スタイルから、"Google Hangout" などによる『オンライン・セールス』というスタイルに変えた。。。かつては1日に3件の商談を入れれば「スケジュールが一杯!」と思ったものが、今では倍の6件の商談予定を入れても余裕がある。ただ、商談回数の視点から見えれば、いわゆる『生産性の向上』が実現できたのだが、「スケジュール調整が煩雑になってきた」という新たな課題が顕著になっている。。。。
以下のワークフローは「製品デモ」の業務フローだ。
基本的な流れは、お客様からの「製品デモ依頼」(希望日時)に対して、対応可能なセールスマンが自主的に引き受ける、というフローだ。実際の「スケジュール調整」については電話やメールで行い、日程が確定すれば第2工程[2.デモ日程の決定]にてスケジュールを書き込むという流れだ。
秀逸な点は、(一見地味にも思える機能だが)、「確定スケジュールが自動的に Google Calendar に追記される」という仕組みだ。スケジュール情報が「カレンダー」の上で確認できるのは、とても分かりやすい。(というかCSV風なデータリストはとても見づらい)。これで「ダブルブッキング」の発生が大幅に下がった。
しかも「Questetra の案件詳細ページ」への直接リンク(※)も貼られているので、[3.デモ実施報告]の工程もスムーズだ。マッシュアップ万歳!
※ ${var[applicationRoot]}OR/ProcessInstance/listView?processInstanceId=#{processInstanceId}
[製品デモ業務]
このワークフローにおいて「Google Calendar へのスケジュール自動登録」は[Insert Calendar]という自動工程によって処理されている。
この[Insert Calendar]という自動工程は、本来 Questetra のモデリングアイコンの中には無いものだ。しかし、機能拡張ファイル(Addon-XML)を読み込ませることで、業務プロセス定義で利用できるモデリング要素が増える。(詳細: M415)
ちなみに、操作画面キャプチャを見て頂ければ分かるが、予定時刻を「現地時刻」で入力することも可能だ。Questetra の日時型データとしては「操作者のタイムゾーン扱い」となるのだが、ここではあえて「現地の TimeZone」という文字列型データ項目を追加する形をとっている。
たとえば「10:00・シンガポール時間」と入力した場合、Google Calendar 上は「11:00・東京時間(10:00・シンガポール時間)」として処理される。
<自動工程の設定画面>
<Google Calendar 予定画面>
<Google 側の通信許可設定例>
- [API Manager] > [ライブラリ](Library)
"Google Apps APIs" にある "Calendar API" を有効にする - [API Manager] > [認証情報](Credentials)
認証情報を作成し、OAuth2.0 Client 情報を取得する
- アプリケーションの種類: ウェブアプリケーション
- 名前: Q2Cal
- 承認済みリダイレクトURL: https://s.questetra.net/oauth2callback
<Questetra 側の通信許可設定例>
- Name: Q2Calendar
- Authorization Endpoint URL: https://accounts.google.com/o/oauth2/auth?access_type=offline&approval_prompt=force
- Token Endpoint URL: https://accounts.google.com/o/oauth2/token
- Scope: https://www.googleapis.com/auth/calendar
- Consumer Key: (Google Developers Console で取得)
- Consumer Secret: (Google Developers Console で取得)
[製品デモ業務:「2.デモ日程の決定」画面]
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:製品デモ業務
- アドオンXML: Google Calendar 予定追加
- 第485話:「カタログ送付先リスト」に対して自動追記する(kintone API) (2016-05-30)
- 第499話:ナンデ見積提出の概況が分からないんだ! (2016-09-05)
- 第489話:作業時間を自動計測するボタンを配置する (2016-06-27)
- M415 自動工程: 業務プロセス定義で利用可能な自動工程を追加する (使い方)
- M416 自動工程: 業務プロセス定義で利用可能な自動工程を自作する (使い方)
- M218 自動開始: 特定メールアドレスにメールが届いた時に自動的に開始されるように設定する (使い方)
- M220 自動開始: 公開フォーム画面に入力があった時に自動的に開始されるように設定する (使い方)
- 業務フローの「自動化」とは何か? (Blog)
[英文記事 (English Entry) ]
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