真の進捗率は、プロジェクト関係者に聞くしかない!

2015年5月18日
「工事進行基準」の会計処理には、"不正" の影が付きまとう。(東芝さん、ダイジョウブ?)

なんせ「進捗」に合わせて売上と原価を計上するのだから、会社は「真の進捗率」を把握し続けなければならない。もちろん、当初見積もり通りにプロジェクトが進んでいる場合は、「発生原価」と「当初見積」から導かれる「発生原価から算出された工事進捗」でよい。しかし、ゼネコン会社にせよ、SI会社にせよ、、、全てのプロジェクトが目論見通りには行くハズがない!

実際、、、進捗が100%になっても、150%になっても(!)、200%になっても(!!)、その工事が終わる気配がない "泥沼プロジェクト" は、必ず発生してしまうのだ。泥沼の発覚後に、取締役会がどれほど議論を尽くしても、現実の進捗は変わらない。

以下の業務プロセスは、非常にシンプルな「進捗報告プロセス」だ。

最大のポイントは「主観での工事進捗」を、複数人に報告させている点にある。この業務プロセス例では、最大4名のプロジェクト関係者が「報告作業」を行う仕組みだ。しかし、業務の流れとしては、経理部門(あるいは監査部門)が報告者を指名するところに始まる。したがって、「進捗 "調査" プロセス」と言ってもよい。

もし、プロジェクト関係者の多くが、「スケジュールは残り半分。でもマダ10%程度の進捗。」と思っているようならば、早い段階で会計上の修正を行う。それだけの話だ。

[進捗報告プロセス]


[進捗報告プロセス:「1.報告者指名」画面]

そもそも、「紙の書類」で進捗を報告しているようでは、
  • リアルタイムに集計できないし
  • 多人数でモニタリングできないし、
  • 書類自体をあとで差し替える
そんな状態になってしまう。やはり、証跡確保(ログ記録)の観点においてIT活用は前提となるだろう。

ただ、最も大切なことは、、、「月報」なり、「旬報」なり、、、それが仮に非常にシンプルであったとしても、多くの「不正」を防ぐことができるな業務プロセスは少なくない。つまるところ「不正」なんてものは、「ヒトの心」が生み出してしまうのではない。「業務プロセスの不備」(ワークフローの不備)が生み出しているのだ。。。。(じぃ~ん)

PS
あ、業務プロセス管理(BPM)の新着導入事例だ!

◆ 株式会社 ハウスドゥ
株式上場を機に監査にも対応できる稟議プラットフォームを構築。
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