毎週あちこちの調査をおこなう内部監査室にしてみれば、「進捗度の平均値」くらい自動算出されてればイイのに、、、と思ってしまう。
以下のワークフローには、報告者(1~4人)の入力が全員完了した時点で、自動的に「平均値」が算出される仕組み(スクリプト工程)が組み込まれている。(更には、その平均進捗度が90%を超えている場合に、自動的に関係役員宛メールが送信される仕組みにもなっている。)
このような「社内状況把握の自動化」は、業務の効率化のみならず、品質管理体制の強化等にも寄与するだろう。(受託事業、建設業、など)
[進捗報告プロセス-自動計算]
★[Ave.] のスクリプト例
//// == 参照 / Retrieving == var scoreA = data.get("10"); // 0-100 数値型 var scoreB = data.get("11"); var scoreC = data.get("12"); var scoreD = data.get("13"); //// == 演算 / Calculating == var scoreNum = 0; var scoreSum = 0; if (scoreA != null) { scoreNum ++; scoreSum += scoreA - 0; // scoreSum += scoreA.intValue(); でも可 } if (scoreB != null) { scoreNum ++; scoreSum += scoreB - 0; } if (scoreC != null) { scoreNum ++; scoreSum += scoreC - 0; } if (scoreD != null) { scoreNum ++; scoreSum += scoreD - 0; } //// == 代入 / Updating == retVal.put("14", new java.math.BigDecimal( scoreSum/scoreNum + 0.005));
スクリプト工程 [Ave.] で自動化されている計算は、それほど難しい内容ではない。
3つの数値フィールドが入力されていれば合計値を3で割り、4つの数値フィールドが入力されていれば合計値を4で割る。具体的に言えば、
- 4つの数値フィールドそれぞれに対して、値が入力されていれば「合計値」に加算し「データ数」に1を加える、を繰り返し、
- 最後に「合計値」を「データ数」で割った値を、「主観進捗度の平均値」に代入しているだけだ。
ただ、、、このスクリプトが「簡単」か「簡単でない」かは、非常に難しい議論だ。
たとえば、複雑な関数が多数セットされている Excel ファイルは、世の中、星の数ほど存在するだろう。しかし、「簡単だ」と言うヒトもいれば、「簡単でない」と感じるヒトも出てきてしまう。現実、「誰もメンテナンス出来なくなった Excel ファイル」を目にする機会は少なくない。
スクリプト工程は、業務工程の無人化を実現する非常に便利な仕組みだが、組織やチームのリテラシーや研修体制を十分に考慮したうえで活用したい。
[進捗報告プロセス-自動計算:「1.報告者指名」画面]
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:進捗報告プロセス-自動計算
- 真の進捗率は、プロジェクト関係者に聞くしかない! (2015-05-18)
- 委託会社と受託会社のワークフロー基盤を連動させる (2015-03-02)
- アウトソース進捗の可視化! (フルフィルメント BPO の例) (2015-02-23)
- M203 業務の流れ: 処理フロー途中に、同時並行処理、単一選択分岐、複数選択分岐を設定する (使い方)
- M210 引受ルール: 下流工程の処理者を、上流工程にて指名できる様に設定する (使い方)
- M206 データ項目: データ項目別に必須チェックや入力書式チェックを設定する (使い方)
「[英文記事(English Entry)]」
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