前回エントリでは『郵便物郵送システム』というバックエンドについて色々なパターンを紹介した。つまり、
- 社員が上流工程にある「入力画面」で申請
- 別業務のワークフローが API 経由で通知
フロントエンド側の工程(上流工程)において、「契約書表現のカケヒキがあった」とか、「時候の挨拶を調べるのがタイヘンだった」とか、、、そう言う案件事情に左右されることはない。粛々とミスなく遅滞なく郵送するのがバックエンドとしての使命だ。(まさに「裏方」)
さて今日、、、『バックエンド』と言う言葉は「Backend as a Service」と言うフレーズで見聞きする事が多くなった。要するに、エンドユーザの目に直接触れるスマホアプリ開発に注力し、バックエンド側の処理は「Backend as a Service」に任せてしまうのだ。もって全体システムの開発工期が短くなる。
業務アプリの世界でもスマホアプリ開発ニーズは高い。
たとえば、オフィスに BEACON 発信器を置く。そしてスマホがその日初めて検知した時刻を「出社時刻」としてバックエンドに投げる。またその BEACON 発信を2時間以上検知しなくなった時には、その検知しなくなった時刻を「帰宅時刻」としてバックエンドに投げる。そんな Bluetooth Low Energy (BLE)テクノロジを用いたアプリも積極的に業務改善に活用する企業もある。
では以下の様な「日報」のワークフローにおいて、その「出社時刻」と「帰宅時刻」を自動的に取り込むには、どの様な API を追加したら良いのだろうか。
[日報ワークフロー]
[日報ワークフロー:「1.日報の記入」画面]
[日報ワークフロー2]
ここで想定するオリジナルアプリは 「BEACON の検知ログ」を解析して、(バックエンドとしての)ワークフロー側に投げるアプリだ。
まず、朝一番にはスマホアプリ側からの『出社時刻』通知を受けて、新しい「案件」が流れ始める様にすればよい。具体的にはワークフローの先頭に API イベント(メッセージ開始イベント [HTTP] )を配置すれば良いのだ。スマホアプリ側からは
https://online-demo-ja.questetra.net/System/Event/MessageStart/start?processModelInfoId=●●&nodeNumber=●●&key=●●●●&data[1].datetime=2011-10-27+08:59&data[10].email=nakamura@workflow-sample.netと言った REST 通知が届くようにする。(GET風に書いているがPOST推奨)。そのタイミングで、スマホアプリ側には案件ID(プロセスID)を返しておく。その後、夕方になると『帰宅時刻』がプッシュされててくる。それは、ワークフローの中間イベント(メッセージ受信中間イベント [HTTP] )で受信する。(起動時と同様の REST 通知書式になるが、業務ID情報 [processModelInfoId] のかわりに案件ID情報 [processInstanceId] を付加しなければならない)
こうすれば「日報システム」に、高度に自動化された「出退勤管理システム」を取り込むことができる。
なお、上司による「コメント書き込み」や報告者による「上司コメントの確認」といった人間処理はワークフローシステム側に任せ、スマホアプリ側は BEACON 検知による機械入力に特化することになる。また、出張時や直帰の際には、工程〔3.確認(帰宅時刻/上司コメント)〕にて手修正することになる。
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
<類似プロセス>
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