メールマガジン(英:News Letter)の位置づけは、発行者によって大きく異なるが、例えば、通販会社にとっては「売上に直結するマーケティングツール」であり、またメディアサイトにとっては「アクセスを大きく左右する誘導ツール」だ。すなわち、メールマガジンが「事業の重要な役割」を担うケースは少なくない。
原稿作成工程は『素早く処理が進み』かつ『ミスが発生しづらい』を実現する手順でありたい。
以下の業務プロセス例は、月間20本程度の原稿が作成されるメルマガ原稿作成ワークフローだ。「火木土週3本の定期発行」と「任意タイミングでの発行」が想定されている。この作業手順や自動処理工程には、滞留やミスを未然に防ぐ工夫がなされている。
- 定期発行前日に自動起動される
- 各工程の締切時刻が、明示的に設定される
- 定型部の「発行日付」や「コピーライトの年表示」などが、自動設定される
<想定組織>
プロデューサ:1名、ディレクター:1名、ライター:3名(兼務)、イラストレーター:3名(兼務)、フォトグラファー:1名(兼務) (※ディレクターはイラストレーターの兼務も)
[メルマガ原稿作成ワークフロー]
このワークフローでは、まずプロデューサがメルマガ発行日前日(月水金)の朝10時までに『企画概要』を定める。言わば「メルマガのテーマ」だ。具体的には、文字列型データ項目『このメルマガで購読者に伝えるべき事』にテーマを入力する。以降、設定されたテーマに従い、
- 13時までに企画詳細(役割分担)の設定、
- 15時までに各パーツの作成、
- 17時には送信原稿全体が作成される
ちなみに、設定されたテーマは、自動で関係者内にメール周知される。テーマの書き方によっては、社内SNSや口頭等にてアイデアや助言が寄せられるだろう。
ところで、この事例ではメール配信システム(メルマガスタンド)の連携については記述していない。
すなわちメルマガ原稿は「手動コピー」を想定している。HTMLメールなら、メルマガスタンド側での画像設定等が必要になるだろう。ただ可能な限り(メルマガスタンド側のAPIに依存するが)、メールやRESTでの自動連携させたい所だ。すなわち「手動コピー」時のミスを減らしたい。
「業務プロセスを恨んで、ヒトを恨まず」の BPM 精神で、人間作業(ヒューマンタスク)を少しでも減らすことは、ミス発生を減らす業務プロセス改善の基本作業と言える。
※ BPM: Business Process Management / 業務プロセス管理
<類似プロセス>
- メールニュースの原稿チェックフローを考える!</a> (2010-10-27)
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- 新聞記者も原稿をワークフローで可視化する時代! (2011-01-06)
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