日本で BPO と言えば「顧客対応」と「受注管理」をイメージする人が多いだろう。 BPO 業界に居るビジネスパーソンであれば、
- 「顧客対応」⇒『コンタクトセンター』
- 「受注管理」⇒『フルフィルメント』
ただ、この数字、、、日本の経済規模から見れば、まだまだ小さい数字だろう。平たく言えば、日本の企業は「アウトソースに対して消極的」という実態を表す数字だと思う。つまり、委託元の企業はアウトソース先の企業に対して
- ギフト包装、キチンと処理してくれているだろうか?
- あの100件受注、今どれくらいの進捗度なんだろうか?
以下は、通販事業者が物流事業者に対してアウトソースする「ピッキング&発送業務」のワークフローだ。通販事業者は配送先データと配送商品データを流し、物流事業者はその出荷指示にあわせてピッキングと梱包を行う。なお、この両社の関係において「消費者からの受注処理」や「消費者への代金請求」などの業務はアウトソースされていない。
[ピッキング&発送業務]
プロセス図を見て頂ければ一目瞭然だが、物流会社に委託されている業務は『(4)梱包』と『(5)検針検査』だ。アパレル品や靴カバンなどを梱包する場合に、梱包後にX線検査を行い梱包箱に「X線検査済」のシールを貼るという分岐になっている。
物流会社の担当者は、梱包タスク(検査タスク)を一つ一つ確認し、作業完了時に「完了ボタン」をクリックするだけでよい。通販会社と物流会社の権限者は、
- 誰が、いつ、『(4)梱包』したのか
- 誰が、いつ、『(5)検針検査』したのか、
なお、この他にも「入金完了メールの自動送信」「納品書の自動生成」「発送完了メールの自動送信」などの工夫もある。誰に送るべきか、あるべき順序は、、、など、現場視点でもっと改善できるような気がする。また更に加えて、「配送日指定」の注文時にあえてタイマー滞留させる、納品書のプリントアウトまで自動化させる、などの更に違った改善余地があるかも知れない。いずれにせよ、アウトソース契約毎に「最適な業務プロセス」は、運用後も積極的に議論されるべきなのだろう。
PS: さて、、、BPO受託事業を行う物流会社の視点だけで考えてみると、当然、複数の通販会社からの依頼をこのワークフローに流したくなる。しかし、そこにはデータ閲覧権限上の「問題」が出てくる可能性がある。。。。(次号に続く)
[ピッキング&発送業務:「1.出荷指示入力」画面]
[オペレーティング画面:タスク一覧画面]
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:ピッキング&発送業務
- BPO 体制を構築する前に、検討しておくべき業務プロセス (2015-02-16)
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- BPO受託会社向け、業務フローを設計する業務フロー?! (2011-11-28)
- M224 自動イベント: 業務データを挿し込んだメール文が、自動的にメール送信されるように設定する (使い方)
- M228 自動工程: 業務データを挿し込んだPDF帳票が自動生成されるように設定する (使い方)
- M223 自動イベント: 処理フロー途中で、自動的に一定時間スリープするように設定する (使い方)
「[英文記事(English Entry)]」
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