内部告発は「匿名Webフォーム」から!

2011年9月19日
「コンプライアンス体制の基本は『規程書類』だ」
と言う意見を否定するつもりはない。しかし一方で、社員全員に『憲章』や『規程』に興味を持ち続けてもらう事は現実的ではない。

1. コンプライアンス体制を維持する
2. その本質: 全社員が「法令や定款」を守る必要がある
3. その方針: 社内での「相互監視体制」をとるべきだ
4. その方法: 社内の多くに認知された≪目安箱≫を設置しよう。

この思考は正しい。社内に目安箱と言うポストを配置すれば良い。しかし「投稿者の投函時ストレス」「回収者の手間」を考えるに、今どきオンラインで受け付けたい所だ。「紛失すること」も、「もみ消されること」も無いだろう。

※ ≪内部通報システム≫、≪内部告発システム≫と呼ぶ事もできるが、≪目安箱≫と呼ぶのがイイような気がする。


<各タスク名>
1.投稿、2.投稿確認、3.調査&回答文作成、3a. 疑問対応、4.回答掲示



上記の「目安箱システム」(内部告発システム)運用のポイントは、
(1)投稿者が希望する場合に(ある程度の)匿名性を担保する事、
(2)投稿に対する会社回答を(全社メールや社内掲示板などで)公開する事、
(3)取締役および監査役(場合によっては社外弁護士も)がプロセスデータの詳細を閲覧できる事、
の3点だ。場合によっては守秘義務のある弁護士のみが一時窓口タスク『2.投稿確認』を引き受けるべきかも知れない。

なお、ここで紹介したワークフロー図には、
  • a.ワークフローシステム内での投稿
  • b.ワークフローシステム外のWebフォーム投稿(匿名投稿)
の2種類のプロセス起点が定義されている。すなわち、匿名を希望しない投稿なのであれば、(a)の起点から投稿してもらった方が良い。問題解決のためのヒアリングも容易だ

[目安箱受付から回答 「2.投稿確認」]

<類似プロセス>


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