未解決の製品不具合は何件?がいつでも分かるワークフロー

2011年9月12日
パッケージソフトウェアの制作やウェブサイトの制作は「完成したら終わり」と言うものではない。むしろ『変更要望』と言う更新業務に追われる日々が「始まる」と言った方が良い。時には「不具合」も報告されるだろう。

以下の業務フロー図は、「不具合報告」や「要望」のステータス管理を効率よく行う事を主眼に置いた設計だ。(※ 社員が全員、ワークフローのアカウントを持つケース)

<各タスク名>
1.不具合要望登録、2.回答者指名/優先度設定、3.一次回答、3a. 疑問対応、4.最終回答、5.一次回答確認、6.最終回答確認

[不具合&要望の受付から回答 「2.回答者指名/優先度設定」]



<各プロセスデータ名>
  • 件名(text)<≪不具合要望概要≫>
▼不具合要望情報▼
  • 選択型:不具合or要望(不具合/要望)
  • 選択型:対応優先度(1/2/3/4/5)
  • 日付型:事象発見日
  • 文字型:不具合要望詳細
▼回答担当および予定▼
  • 選択型:該当範囲(Webアプリ/ミドルウェア/インフラ/その他)
  • ユーザ型:回答担当者
  • 日付型:一次回答期限
  • 日付型:最終回答予定日
▼フロー制御▼
  • 選択型:回答フラグ(一次回答をする/一次回答前に確認したい事あり)
  • 選択型:ノイズフラグ(OK/ノイズ)
▼コミュニケーション記録▼
  • 文字型:一次回答
  • 文字型:最終回答
  • 掲示板型:通信
  • 数値型:不具合要望登録の貢献度(0-100)


この手のワークフローでは『全プロセス実績』が頻繁に検索される。特に、管理職者は「最終回答予定日を過ぎて、まだ回答されていない登録はナンダ?」、「インフラ領域における改善テーマは何?」などの視点でプロセスを列挙するだろう。社内SNS機能を使って「どうなってんだ、このプロセス?」と催促する様子も、想像に易い。そして、開発チームの各メンバは『マイタスク』にある「自分が回答しなければならない不具合要望」を減らす事に邁進する。

しかし本当に評価すべきは「ナイスな報告」をした人だ。
  • 登録文の読みやすい
  • 致命的な不具合を発見した
  • 誰も気が付かないアイデアを出した
などの「成果」は人事評価においても加味されるべきだ。そのまま考課に使えるかどうかはさておき、タスク『4.最終回答』にて「不具合要望登録の貢献度」を入力させるルールで、このワークフロー運用を開始することを検討したい。「登録文の読み易さ・発見困難度・アイデア度を元に、0~100で評価して下さい」などの備考文をつけておくと尚良いだろう。


<類似プロセス>

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