事業会社はそう思っているかも知れないが、会計監査人だってツライ。この「印刷書類の山との闘い」、何とかスマートにならんものか・・・と日々悶々としているのだ。
- 「必要書類がナイ」とか
- 「不要な書類がアル」とか
以下のワークフローでは、成約に至った見積書がリアルタイムに共有される。何と言うことはない、監査法人側が管理する Dropbox フォルダに対してデジタルファイルが逐次アップロードされる仕組みとなっているのだ。「工程の無人化」というヤツだ。
しかも、人間が「提出すべき書類」を選んでコピー機にかけるのとは違い、ヌケモレは発生しない。ファイルの検索だって簡単だ。
そして、事前に調査できることも多く、現場におもむく回数だって減らせるに違いない。
すばらしい!
※ この例は『第499話:ナンデ見積提出の概況が分からないんだ!』とほぼ同じ(自動工程が一つ追加されている)
※ 既存プロセスに工程を追加する際は、あらかじめ[アドオンXML]を入手し、機能追加ファイル(プロセスモデルファイル)としてインポートする
[見積作成フロー-Dropbox]
<Addonxmlコンフィグ画面>
この仕組みを運用するには、事前に Dropbox Platform 側でフォルダの設定(アプリの登録)をしておく必要がある。
※ 監査法人での利用なら、クライアント企業ごとに「アプリ」を作れば良い。
そして、一度設定すれば、その後は[Upload Dropbox]工程に案件が到達する度に、その案件のファイルデータが自動的に Dropbox Platform フォルダにアップロードされるようになる。
<Dropbox 設定画面>
なお、このデータ通信は「Dropbox API」を介して行われる。
少し注意して頂きたいのは、ここでは Dropbox API の「Ver. 2」ではなく「Ver. 1」が使われている点だ。『Questetra BPM Suite』が「Ver. 2」の仕様とマッチしない部分があるためやむを得ず使っている。そして「Ver. 1」は、2017年の6月にも使えなくなるかも知れない、という状況にある。。。
もっとも『Questetra BPM Suite』は、近い将来にも V2 仕様にマッチするはずだ。そして新しい[アドオンXML]もスグに公開されるだろう。その際には[Upload Dropbox]の部分を新しいものに置き換えるようにしていただきたい。
※ 2016年10月現在、『Questetra BPM Suite』からのHTTPリクエスト発信は、どんなヘッダー情報でも付加できる訳ではない。つまり「"X-" 始まりのヘッダ情報」であれば多くの書式が許可されているのだが、「"X-"で始まらないヘッダ情報」は許可されない書式が多い。そして "Dropbox-API-Arg" 等のヘッダは、今のところ許可されていないという状況にある。
※ 少し技術的な話になるが、、、Dropbox API における通信許可の仕組みは Access Token がリフレッシュされないという珍しい仕様のため、この自動工程は[OAuth 2.0 設定]を使用しない方式で通信される。
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:見積作成フロー-Dropbox
- アドオンXML:Dropbox アップロード
- 第502話:ユラギを無くすには「マスター参照」でしょ (2016-09-26)
- 第503話:ユラギを無くすには「マスター参照」でしょ!(kintone編) (2016-10-03)
- 第498話:自動工程におけるデータ加工、アレコレ(その5) (2016-08-29)
- M415 自動工程: 業務プロセス定義で利用可能な自動工程を追加する (使い方)
- M228 自動工程: 業務データを挿し込んだPDF帳票が自動生成されるように設定する (使い方)
- M411 プロセス接続: “納品プロセス” から “請求プロセス” が自動開始されるように設定する (使い方)
- 業務フローの「自動化」とは何か? (Blog)
[英文記事 (English Entry) ]
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