「あらゆる仕事をワークフローで回してるんだから、出退勤報告もワークフローで出来るようにして!」
勤怠管理(出退勤報告)を「タイムカード」で行っている会社は多い。(月次チェック)
しかし、もしルーティーン業務をワークフローで回しているなら、「出勤の報告」や「帰宅の報告」も、ワークフローで報告(申請)できるようにすることを検討したい。何と言っても、『監督若しくは管理の地位にある者』(日本の労働基準法の第41条)等が、リアルタイムに確認できる意義は大きい。(日次チェック)
このワークフローでは、平日の朝7時、『1.出勤時刻の報告』という[マイタスク]が全社員に割り当てられる仕組みだ。
社員は業務開始の際に[Now]ボタンクリックで業務開始時刻を記録し、『1.出勤時刻の報告』を完了させれば良い(もちろん手入力で任意の時刻を入力しても良い)。そして業務終了の際にも同様に『2.退勤時刻の報告』を処理するのだ。ちなみに、もし退勤時刻の報告をせずに帰宅してしまった場合には、自動的に「定時退勤」が記録される。(「定時出勤・定時退勤」の日でならば、朝の出勤報告だけでも構わない。)
「テレワーカ」「リモートワーカ」「外回り営業マン」などが多く在籍する会社では、むしろこの様な仕組みの方が自然かもしれない。
[出退勤報告フロー]
[出退勤報告フロー:「1.出勤時刻の報告」画面]
このワークフローで出退勤管理を行った場合、「月次の出勤簿」は[絞込フィルタ]を使ってエクスポートすることになる。(Excel形式等)
<フィルタの例>
- 『勤務日』が「#today.addMonths(-1).getFirstTimeInMonth()」以降
- 『勤務日』が「#today.addMonths(-1).getLastTimeInMonth()」以前
- 『申請者』が「鈴木一郎」
なお「出勤簿」は本来データのままでも良いとは思うが、行政官庁とのやり取りの為、日本の多くの会社では印刷保管される。この月次作業については、管理部門主導で行うか、各労働者が作成して提出するか、規模や拠点数によって各社様々だろう。
ちなみに「裁量労働制」の場合でも、出退勤管理は必要だ。(日本でも、1987年と2000年の法整備で、徐々に普及しつつある)
<日本の裁量労働制>
- 第38条の3(専門業務型裁量労働制): 商品開発、システム設計、デザイン考案、システムコンサルなど
- 第38条の4(企画業務型裁量労働制): 経営分析、市場分析、計画立案など
たしかに、実際の労働時間と関係なく賃金が支払われる仕組みだ。ただ、それでもやはり「休日および深夜」の勤務には、割増賃金および実労働時間で給与計算されなければならない。また、そもそも「安全配慮義務」や「健康確保措置」の観点で実労働時間を把握せざるをえない。(つまり、労働者視点で言えば、出勤・退勤の時刻が「完全に自由」という訳ではない)
▼スクリプト工程『勤務時間計算』の設定 (サーバサイド JavaScript)
//// == ワークフローデータの参照 / Retrieving == var workStart = data.get("6"); var workEnd = data.get("7"); // com.questetra.bpms.util.AddableTimestamp var workBreak = data.get("8") - 0; // (h) number //// == 演算 / Calculating == // java.sql.Timestamp: long getTime() // Returns the number of milliseconds since Jan 1, 1970 GMT intervalMilliSec = workStart.getTime() - workEnd.getTime() ; intervalHour = Math.floor( intervalMilliSec / 10 / 3600 ) / 100 ; // two places of decimals 小数第二位 workHour = intervalHour - workBreak ; //// == ワークフローデータへの代入 / Updating == retVal.put("9", java.math.BigDecimal( workHour ) );
▼スクリプト工程『出退勤時刻、休憩クリア』の設定 (サーバサイド JavaScript)
//// == ワークフローデータへの代入 / Updating == retVal.put("6", null); //出勤時刻空白 retVal.put("7", null); //退勤時刻空白 retVal.put("8", null); //休憩時間空白
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:出退勤報告フロー
- リモートワーク、「就労時間管理」も意外と大切デス (2014-09-22)
- 出勤時刻と退社時刻をワークフローで! (2014-01-20)
- 日報プロセスに「GPS情報」も記録する (2015-10-19)
- M227 自動工程: 業務データの結合や四則演算が自動実行されるように設定する (使い方)
- M230 自動工程: 業務データの複雑なデータ加工が自動実行されるように設定する(ECMAスクリプト) (使い方)
- M401 業務の流れ: 申請と差戻対応の工程を分け “手戻り” をモニタリングしやすいように設定する (使い方)
[英文記事 (English Entry) ]
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