第468話:SLA のサービスクレジットを発行する

2016年2月1日
SLA (えすえるえー)、、、
Service Level Agreement (サービスレベルアグリーメント)、、、

クラウドサービス事業者や通信サービス事業者が自らの「サービス品質」を宣言し、実際のサービスが基準を下回った際には返金等が行われるという仕組みだ。この「クラウドファースト」な時代(?)、IT業界の方でなくても見聞きしたことがあるかも知れない。


以下のワークフローは、サービス事業者が「返金等」を行う業務プロセスだ。

一般の方には馴染みのない話だが、実はこの SLA という制度、、、多くの場合は「ユーザ側からの申請」を受けてから返金等のフローが始められる。まぁ「クレームを受けてから返金する制度」みたいな感じにも聞こえるが、、、現実はそうなっている。

(「鉄道輸送サービス」において、延着などの際に特急料金の払い戻しをする仕組みと同じ、とも言える。。。)

もっとも、、、どんなソフトウェアにも必ずバグが含まれている。世界中でセキュアと信じられている仕様にも、必ず弱点がある。それでいて、ユーザ側の利用スタイルも千差万別だ。ハマってしまう人もいれば、ハマらない人も出てくる。そんな状況下において「返金等を行う」のだから、仕方がない方式なのかもしれない。

[SLA申請対応フロー]

このワークフローは「公開 Web フォームに入力(申請)があった時」に開始される。

何ということはない、よくある「問合対応フロー」や「苦情対応フロー」と同じような流れだ。この様な「対応プロセス」においては王道だが、このワークフローでも「申請受付時刻」と「一次回答時刻」と「最終回答時刻」が自動記録される設定となっている。

ちなみに、この SLA という仕組み、、、「クラウドサービス」や「通信サービス」に限らず、今後は「物流サービス」や「アウトソーシング受託サービス」といった様々なサービス業においても導入されていくのだろう。情報システムの果たすべき役割はますます大きくなる。

[SLA申請対応フロー:「公開Form」画面]

<クラウド各社の SLA 例>
<日本における SLA ガイドライン例>

<データ項目一覧画面>


[雛形ダウンロード (無料)]
<類似プロセス>
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[英文記事 (English Entry) ]

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