- 各社それぞれに "入力フォーマット" があり、
- 部署・ヒトそれぞれに "申請件数" が違う。
しかし一方で、業務データを集計する人は困っている。つまり "集計する時のフォーマットは違うんだ!" (事件は現場で起きているんだ風)などの悩みを持っていたりする。
以下のワークフローは、フロー終盤において自動的にデータ整形される。要するに "次の業務" で利用しやすいデータを別途作成しておく発想だ。こういう整形ケースでは、どうしても[スクリプト工程]を登場させることになってしまう。(プログラミング知識は身を助ける)
[立替金申請フロー-CSV生成]
この業務プロセスでは、フロー終盤において "CSVテキスト" が自動生成される。
- テーブル型データの1・2・4・5列目のデータ
- 所属組織のID
- 申請者アドレス
この手の表形式のデータを集計する際に、抜け落ちてしまいがちなデータは、"所属組織のID" や "申請者アドレス" といった共通データだ。つまり立替金申請者の立場で言えば、すべての行に "自組織の名前" や "自分のアドレス" を何度も入力するなんてナンセンスだ。
しかし集計者の立場で言えば、すべての立替金レコードを分解して、「全社の旅費交通費にいくら?」とか「営業部の接待費はいくら?」といった分析をしたくなるのだ。
同じ情報であっても、情報活用者に応じて、見せ方や並べ方を加工しておく。業務プロセスの設計時に、その心がけがあれば、業務の効率はまた一段と改善されるだろう。
[立替金申請フロー-CSV生成:「1.申請」画面]
★[CSV生成] の設定画面
★[CSV生成] のスクリプト例
//// == 参照 / Retrieving == // mytable: com.questetra.bpms.core.model.formdata.ListArray var mytable = data.get("5"); // テーブル型データを取得 // employee: com.questetra.bpms.core.event.scripttask.QuserView var employee = data.get("1"); // ユーザ型データを取得 // div: com.questetra.bpms.core.event.scripttask.QgroupView var div = data.get("2"); // 組織型データを取得 //// == 演算 / Calculating == divId = div.getId(); employeeMail = employee.getEmail(); // 立替日, 所属組織, 立替者, 費目, 支払先, 金額 var i=0; var n = mytable.size(); var textcsv = ""; var texttsv = ""; for (i=0; i<n; i++){ textcsv += mytable.get(i, 0) + ", "; textcsv += divId + ", "; textcsv += employeeMail + ", "; textcsv += mytable.get(i, 1) + ", "; textcsv += mytable.get(i, 3) + ", "; textcsv += mytable.get(i, 4) + "\n"; texttsv += mytable.get(i, 0) + "\t"; texttsv += divId + "\t"; texttsv += employeeMail + "\t"; texttsv += mytable.get(i, 1) + "\t"; texttsv += mytable.get(i, 3) + "\t"; texttsv += mytable.get(i, 4) + "\n"; } //// == 代入 / Updating == retVal.put("19", textcsv ); retVal.put("20", texttsv );
★生成されたCSV/TSVデータ
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:立替金申請フロー-CSV生成
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「[英文記事(English Entry)]」
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