業務プロセス改善は「ムダな業務」や「手間のかかる手続き」を減らす。しかし、それにともなって「人間によるチェック」は手薄になる傾向がある。
たしかに「ワークフローの4大アプリ」
- 立替金精算フロー
- 調達購買フロー
- 勤怠報告フロー
- 稟議フロー
以下の経費精算フローは『立替金を精算すること』が主目的の月次申請型の業務フローだ。
この例では、同時に立替金としての精算を要しない経費(ゼロ円立替)について、承認を得られるように工夫されている。これは「クレジットカードでの支払い」や「仮払金を受けている旅費」についての事前の上司承認を無くしてしまうという発想だ。
申請者自身にとっても、一度の申請で「手間が省ける」だけでなく「毎月どの程度の会社経費を使っているか自覚できるようになる」という効果があるだろう。
[経費および立替金の報告]
この業務フローは、「申請者が入力した立替金情報」を経理部が補正する、という流れになっている。
ただ申請データ(経費明細テーブル)は自動的に複製され、経理部による編集内容は、後々においても確認することが可能だ。たとえば「勘定科目」を修正してもらったケースなどは、申請者の後学に寄与するケースも少なくない。
[経費および立替金の報告:「3.確認/微修正」画面]
ちなみに、このワークフローにおいては「テーブル型データ」という特殊な『データ型』が利用されている。
ワークフロー製品では、業務にあわせて幾つかの『データ型』を定義するが、クラウド型ワークフロー「Questetra BPM Suite」においても「文字列型データ」や「日付型データ」など様々な『データ型』が利用可能となっている。
※ 文字列型、数値型、選択肢型、日付型、日時型、ファイル型、ユーザ型、掲示板型、テーブル型
そして「テーブル型データ」だけは「各テーブル列(カラム)についてのデータ型」についても定義する必要がある風変わりなデータ型といえるだろう。(e.g. 文字列カラム、数値カラム、選択肢カラム)
なお、ここで定義されている「テーブル型データ」には「日付カラム」が登場している。この「日付カラム」は Questetra v11.2 (2016-11-28)から利用可能となった機能だ。テーブル入力の中にあっても「カレンダー入力」という入力補助ツールが表示される。なかなか便利だ。
<モデリング画面:テーブル定義>
さらにちなみに、、、このワークフローにおいては、各社員が申請した「経費明細」がひとつの Google Spreadsheet に自動集約されるようになっている。色々なオリジナル自動工程が追加されているが、中でも一番左列に申請者のメールアドレスが自動追加されている点は、集計業務をラクにする配慮だ。とても秀逸といえるだろう。
<Google Shpreadsheets画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:経費および立替金の報告
- アドオンXML:
- 第464話:立替金精算依頼を回す(基本業務パック) (2016-01-04)
- 第501話:予算の消費額がワカラン!?! (2016-09-20)
- 申請された立替データを、直接修正しない! (2015-05-11)
- M205 データ項目: 業務に必要なデータ項目(データセット)を定義する (使い方)
- M415 自動工程: 業務プロセス定義で利用可能な自動工程を追加する (使い方)
- M202 業務の流れ: 処理フローを定義し、各工程の締切時刻を設定する (使い方)
[英文記事 (English Entry) ]
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