第480話:自動工程の直後に「10分滞留」を配置する意味

2016年4月25日
情報システムの高度化が進む今日、ワークフローシステム自身に、
  • 消費税額の「自動計算」
  • 請求書PDFの「自動生成」
といった処理をさせる事も、珍しい話ではなくなった。

途中工程が『自動化』される事によって、ミスや手戻りを大幅に減らすことができる。そして処理全体の所要時間を短縮させることにもつながる。

しかし一方で、様々な工程を『自動化』しすぎると、いわゆる「ブラックボックス化の弊害」として、仕組みそのものが理解できなくなったり、延いてはトラブルが起きた際に対応できなくなったりしてしまう。
  • 通信ネットワークを使った「自動取得」
  • 通信ネットワークを使った「自動保存」
  • if文が沢山書かれた「スクリプト工程」
  • 小数計算のある「スクリプト工程」
というような「エラー発生率」が無視できない自動工程を含むなら、ナオサラだ。(実は「クラウド活用時代」の大きなテーマなのかも知れない)

[請求書発行フロー-チェック]



このサンプルワークフローでは、「日割額の計算」と「請求書PDFの生成」が自動化されている。前回記事で紹介したワークフローとほぼ同じだが、『サンプリングCheck』という工程が追加されている点に注意して欲しい。(あわせて差し戻しフローも追加さている)

業務フロー図を見れば一目瞭然だが、この『サンプリングCheck』という工程は、案件が到達後10分間放置されれば自動的に次の工程に流れていく、という仕組みだ。たとえば、
  • 顧客の社名が非常に長い場合や
  • 担当の氏名に旧字体が含まれる場合
といった案件で、キチンと請求書PDFが生成されているか、を選択的に確認することも出来る。


なお、サンプリング検査という発想は「品質管理」(ISO9001)や「内部監査」の業務手順にも近い発想だ。この例の様に、必ずしも実施しなければならない訳ではない処理工程は「締切時刻になれば自動的に次の工程に進む仕組み」で実現するのが良いだろう。(※ 専門用語(BPMN用語)で「タイマー境界イベント」と言う。)

[請求書発行フロー-チェック:「2.サンプリングCheck」画面]

<データ項目一覧画面>


[雛形ダウンロード (無料)]
<類似プロセス>
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