そもそも決裁権者なのだから、稟議する(決裁権者に判断を乞う)という行為自体が要らないハズだ。それが部予算内での判断なら、なおさらだ。 しかし、そうであってとしても「稟議書を作成すべし」としている会社は少なくない。つまり、「組織として形成された意思は文書として記録に残す」という視点にたつとともに、監査対応の効率化を想定している。
ただ、、、ワークフローシステムにおいて、「自分で申請して、自分で決裁する」というのは、たしかにメンドウな話だ。
以下のワークフローは、2016年版の基本業務に収録されている「第462話:稟議書を回す」をアレンジしたものだ。「部長ロール」を持つユーザは『2.決裁する』を通らないフローで、稟議書を提出できるようになっている。
[稟議フロー]
アレンジ前の業務フロー図(以下)と見くらべてもらえば分かるが、、、この業務フロー図には『2x.部長自身が作成する』という先頭工程が追加されている。つまり「部長ロール」をもつユーザは、このワークフローを『2x.部長自身が作成する』から開始することができるのだ。そのフローに「二度手間」はない。
<「第462話:稟議書を回す」の稟議フロー>
ちなみに、(これまた一目瞭然だが)、たとえ部長提出の記録であっても「100万円超の外部支払」が発生する場合には、自動的に『3.役員承認する』の工程に流れていく。つまり役員が「不承認」の判断をすれば、その決断自体が無効となってしまう。注意が必要だ。
「むむむ。ならば、100万円以下に分割して・・・。」 そういう発想は「やや不純な動機」とも言えるが、それはそれでルールなのだから仕方がないのだろう。
[稟議フロー:「2x.部長自身が作成する」画面]
<自動生成PDFの例>
<データ項目一覧画面>
[雛形ダウンロード (無料)]
- 業務テンプレート:稟議フロー
- 稟議書を回す (2015-12-21)
- 「稟議力」をキタエル(?)、不思議な業務プロセス (2015-03-09)
- 決裁に要している時間、平均で何時間? (2014-08-25)
- 上司とその上司に稟議を回す業務フロー図の書き方2 (2013-03-25)
- M201 定義全般: 定義した業務プロセスをワークフローシステムとして稼働させる (使い方)
- M207 データ項目: データ項目の初期値があらかじめ入力されているように設定する (使い方)
- M227 自動工程: 業務データの結合や四則演算が自動実行されるように設定する (使い方)
- M228 自動工程: 業務データを挿し込んだPDF帳票が自動生成されるように設定する (使い方)
[英文記事 (English Entry) ]
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