土日の問い合わせにも、キチンと対応できてる?
処理件数が増えてくると分析したくなる。例えば『問合フォーム』への「平均レスポンス時間」を分析したい。業務を定量的に観測すると、業務改善は加速する。反省会の基礎データにもなるし、目標も立てやすい。
以下の業務プロセス定義例は、分析のための工夫がされている。すなわち
- ホームページの『問合フォーム』に投稿があった場合と、
- 各所に掲載している『問合アドレス』にメールが届いた場合
[問い合わせ対応フロー-回答時間記録]
[問い合わせ対応フロー-回答時間記録:「1.回答引受/回答文作成」画面]
この『スクリプトタスク』は Questetra BPM Suite v9.7 で新しく加わった機能だ。業務データを加工したり、変換したりすることができる。実際に「スクリプト」を見て頂く方が早いが、数行の JavaScript で記述されている。
var timestart = data.get("36"); // 日時型:プロセス開始時刻 var timesent = data.get("37"); // 日時型:回答メール送信時刻 var conciergesec = timesent.getTime() - timestart.getTime(); var conciergehour = java.math.BigDecimal( Math.floor( conciergesec / (1000 * 60 * 60) )); retVal.put("38",conciergehour); var daystart = timestart.getDay(); //曜日 if (daystart == 0) retVal.put("40","日曜日"); if (daystart == 1) retVal.put("40","月曜日"); if (daystart == 2) retVal.put("40","火曜日"); if (daystart == 3) retVal.put("40","水曜日"); if (daystart == 4) retVal.put("40","木曜日"); if (daystart == 5) retVal.put("40","金曜日"); if (daystart == 6) retVal.put("40","土曜日");
プログラム経験のない方でも、なんとなく読んで理解できるスクリプトだ。エクセルを使いこなす方なら、なんてことはないだろう。要するに、業務データを参照して「開始曜日」と「回答時間」を別のデータ項目にセットしているだけだ。この様にして集められた個々のデータを、対象期間と必要項目を絞り込んでダウンロードすれば、そのまま業務改善会議の基礎資料となるだろう。
なお Questetra の『スクリプトタスク』にて定義されたスクリプトは「ECMA エンジン」によって処理される。Questetra に搭載されている ECMA エンジン(Rhino)は、一般的な JavaScript クラスと一部の Java クラスを理解する。もちろん無料版でも利用できる機能だ。是非試してほしい。
◆利用可能な JavaScript クラス
『ECMA-262, Edition 3』(JavaScript 1.5 相当)に規定されたクラス
『ECMA-262, Edition 5』(JavaScript 1.7/1.8)の多くのクラス
※サーバサイドのスクリプト処理であり、いわゆる「browserオブジェクト」は利用不可
◆利用可能な Java クラス (23)
業務データにアクセスするためのクラスなど、詳細はマニュアルを参照
[ダウンロード]
- 業務テンプレート:問い合わせ対応フロー-回答時間記録
- クラウド型ワークフローで「問合対応業務」を可視化する (2013-09-24)
- 問合対応業務は「例文」も大事だが、「周囲が助言する仕組み」はモット大事 (2013-04-22)
- 個人情報の「追加ログ」は、とても大事です! (2013-07-29)
- 【自動開始】 「メールが届いた時」にプロセスが自動起動するように設定する (使い方)
- 【自動処理設定】 根回しが必要な人に業務情報が「自動通知」されるように設定する (使い方)
- 【タスク処理効率化】 業務データの「初期値」があらかじめ入力されているように設定する (使い方)
- クエステトラ: クラウド型ワークフロー、問合フォーム連携機能を追加 (プレスリリース 2013-10-07)
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