請求データの受信で始まる無人ワークフロー

2012年2月13日
完全に「無人」で一連の処理が終わってしまう業務フローと言うものもある。

「無人フロー」とは、何かエラーが起きた時だけ人間が関与する、と言った業務フローだ。例えば、(1)Webサイトで『無料アカウント発行』を受け付け、(2)自動的にアカウントがシステム設定され、(3)自動的に申込者に『案内メール』が回答される様なフローも、「無人フロー」の一種と言ってよい。

以下の業務フローは、他の様々な業務プロセスから売上データを受け取る「データベース」の様な役割を持つ無人フローだ。全事業の請求フローから売上情報だけがデータ送信され、全事業の売上データが集約される。

[売上データ集約無人フロー]



[売上データ集約無人フロー 「3.入金消込」]


「ん? 無人?」

この例では、「銀行振込」の場合は「3.入金消込」と言う人間タスクが発生する。また『テスト/test』と言う文字列が『件名』に入っている場合、あるいは『請求金額』が100万円以上の場合にも、『1.売上データ確認』と言う人間タスクが発生する様に設定されている。

ちなみに、この例では「請求金額、内消費税、会計売上日、入金期日」は1セットしかない。顧問契約やクラウドサービスで1年分を先払いするケースなど、『前受金』が混在する請求については、会計売上日ごとに「売上データ」を複数回呼び出される事が想定されている。

PS
ちなみに情報システム業界/ワークフロー業界で、しばしば「自動化(Automation)」なる言葉を聞くが、「自動化」と「無人化」は少しニュアンスが違う。Sales Force Automation や Factory Automation などのシステムに親しい人なら、「自動化」が必ずしも「無人になること」を意味している訳ではない事を理解してもらえると思う。つまり「SFA」は営業情報の管理について、営業マンを支援するが、営業マンが居なくなる訳ではない。


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