とかく『IT知識』が必須だと思われがちだが、そうではない。むしろ『業務知識』が必須だ。
例えば「請求書発行フロー」。まさに基幹業務であり、その処理手順を全て列挙する事は容易ではない。
1.商品を「納品/発送」からの一連の手続きを補足するのか?
2.営業マンの「受注報告」からの一連の手続きを補足するのか?
3.あるいは「問合/引合」からの一連の手続きを補足するのか?
「その運用しやすさを考えた業務フロー範囲」を設定するだけでも一苦労だ。そして、言うまでもなく、あるべき業務フロー(ToBeフロー)は、事業内容、組織規模、組織風土によって異なる。
ここでは、レンタル事業やクラウドサービス事業などの請求書発行フローについて考察したい。契約に基づいて毎月繰り返し発行する例も考慮している。なお業務フローの起点は「受注報告」と設定している。
[請求書発行フロー-クラウド事業など]
[請求書発行フロー-クラウド事業など 「3.ライセンス発行処理」]
「自動継続契約」は業務プロセス設計を難しくする。クラウドサービスの契約に限らず、インターネットドメイン、自動車保険、新聞購読など、様々な契約がある。
毎月の処理が発生するなら「翌月の処理」を忘れずに実行するために、タスク『6.請求書発送』の後に「翌月の処理」を開始しておけるようにするのが良い。すなわち開始イベント『X.継続』を呼び出して、「顧客基本情報」などの業務データを複製しておくのが良いだろう。
<類似プロセス>
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