第508話:法人番号APIで「顧客マスター」を正式商号化

2016年11月7日
「正式な社名で入力して!」

仕入元や得意先など、取引先は「マスター管理」したいものだ。しかし「正式な社名でマスター登録を!」と言い続けても、
  • アルファベットだったり、カタカナだったり、
  • 大文字だったり、小文字だったり、
  • 全角だったり、半角だったり、
  • スペースがあったり、無かったり、
どうしても入力者によって「ゆらぎ」が発生してしまう。


2015年10月、日本政府(国税庁)は全ての国内法人に対して『法人番号』を割り振った。そこでは「正式な社名」(商号)などが厳格に管理されている。しかも無料で使える Web-API も運用されている。コレは、もはや「インフラ」であり、使わない手はない。

以下のワークフローは、新しい取引先の情報を入力すれば、自動的に「取引先コード」と「取引先名称」が SpreadSheet 追記される仕組みだ。やや手間にはなるが「法人番号」の入力によって「正式な社名」が担保される。「名寄せ」や「データクリーニング」の悩みから解放されるという点において、極めて大きな意味がある。

そう、これで、「ビッグデータ」が「ビッグ・ノイズデータ」になってしまわなくて済む。

[取引先マスター追加]




2016年11月現在、『法人番号システム Web-API』は、
  • 法人番号を指定して情報を取得
  • 取得期間を指定して情報を取得
の2種類のサービスしか提供していない(名前検索は API 機能に無い)。 また、レスポンス形式についても、
  • CSV/Shift-JIS
  • CSV/Unicode(UTF-8)
  • XML/Unicode(UTF-8)
に限られている(json レスポンスは無い)。

しかし、実際に利用させていただいた感想として、その「サービスレベル」は上々だ。本番環境について言えば、2度の計画停止が実施された程度で、日常においては非常に安定して利用できている。 (はい、「官製サービス」に過度な期待は禁物…などと思っていました、スミマセン)
  • 2016-03-19(土) 02:00 ~ 20(日) 24:00
  • 2016-06-04(土) 09:30 ~ 05(日) 24:00 (通信断が最大8回)
  • 2016-11-18(金) 21:00 ~ 20(日) 13:00 [予定]

今後のサービス拡充や周辺サービスの動向にも、アンテナを張っておきたいところだ。

PS
ちなみに、アルファベットでの商号登記が可能になって久しいが、公的な商号としては「全角の」アルファベットになってしまう。せっかくグローバルなビジネスに対応できる名前になっていたのに、国がワザワザ全角にしなくても、、、と思っている人は少なくない。法務省は『英文表記』の登記について、もう少し真面目に考えるべきだ。。。(ついでにフリガナも。。。)

<法人番号API、Addon-XML設定画面>

<「追記用TSV生成2」設定画面>

[取引先マスター追加:「2.承認」画面]

<Sheet追記、Addon-XML設定画面>


[雛形ダウンロード (無料)]
<類似プロセス>
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[英文記事 (English Entry) ]

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