「電力使用率」などの外部環境変化で開始されるワークフローその2

2014年12月8日
一般市民が「節電」に協力する。

「消費者」がサービス提供者(電力会社)の事情をくみとって「購入を控える」のだから、なんとも奥ゆかしい話・・・。「経済合理性」とは縁遠い。しかし今の日本では多くの市民がその必要性を認識し協力している。自治体や公的機関であれば尚更、率先して節電意識を高めていかなければならない。(「省エネ化」と「再生エネルギーの省コスト化」にむけたイノベーションが望まれる)

前回記事『「電力使用率」などの外部環境変化で開始されるワークフロー』では、
  • (1) 平日の朝にワークフローが自動起動され、、、
  • (2) 1時間おきに電力需給を記録(API活用)、
  • (3) 使用率が「89%」を超えた際に『警戒アラート』、
  • そして「94%」を超えた際には、ヒトが『節電措置を実践』する
と言う「自動検知の仕組み」を考えた。これはある意味「危機管理マニュアルをシステム化した」と言っても良い。クラウド型ワークフローを使えば、3・4時間で構築できるだろう。

しかし、この設定では「一時間以内に88%から96%に一気に上昇するケース」といった業務シナリオを想定に入れなかった。現実的には、まずありえない話(レアケース)と言っても良い。しかし、もし微細な変更で対応できるのなら、設定に組み入れたい。さて、どうすべきか?

[節電実施フロー(再掲)]

もっとも簡単な設定変更は「ショートカット」を用意する事だろう。
電力需給(電力使用率)を確認する自動工程ループにある条件分岐(BPMN で言う XOR イベント)に「94%以上」の条件を追加するのだ。業務プロセス図としての見栄えも、あまり変わらない。

[節電実施フロー2]


もう一つの方法は3ステージ、(1)89%超の検知、(2)94%超の検知、(3)94%以下の検知、を一つの大きなループにまとめてしまう方法だ。

業務プロセス図の見た目としてはシンプルになる。たしかに業務プロセスの作成や再編集(Modeling)の視点では楽になる。しかし一方で、業務プロセス図上を使った進捗監視(Monitoring)における情報量も減ってしまうというデメリットもある。要するに「今どのステージにあるのか?」の情報がプロパティ内にのみ隠蔽されてしまうのだ。

[節電実施フロー3]


これらの違いは「どちらが良い」と断言できるものではない。このワークフローを試運転とするのか本運用とするのか?、各ステージごとの分岐をこれからも加筆し続けるのか?、毎日の業務進捗をモニタリングする人は具体的に誰なのか?、など各組織の実態に合わせて「有るべきシステム」(To-Be)を考察するしかなさそうだ。。。

<XOR の設定画面>

<データ項目一覧画面>

[雛形ダウンロード (無料)]
<類似プロセス>
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