「BPO」は、ビジネスプロセス・アウトソーシングの略。要するに「外部委託」だ。

総務・経理・人事・福利厚生・コンタクトセンターなど、コア業務でない業務を外部企業に委託する。中でも「情報システム運用」を外部委託する事例は実に沢山見受けられる。(特に「ITアウトソーシング」などと呼んだりする)

例: クレーム管理、データ入力、データ分析、代理店管理、セールス研修、製品テスト…

一方で、受託する側は「BPOを専業で行うBPOベンダー」や「海外の低賃金を活用するオフショアBPO会社」だけでなく、SIer・印刷会社・コンサル会社などの事業進出が目覚ましい。まだまだ市場規模は拡大していくのだろう。(ちなみに日本のBPO市場は、世界市場の成長率に比較すると低調だが、既に1兆円規模だ)

BPOにおいては、委託側にとっても受託側にとっても「業務プロセスの可視化」と「業務マニュアルの整備」がとても重要だ。しかしそれがナカナカ進まない。ここでは受託側が営業段階で業務プロセス(仮プロセス)を提案していく、と言うシナリオを想定している。

以下は、「業務プロセスを提案設計する業務」の業務プロセスだ。(ヤヤコシイ)

[業務フローを設計する業務フロー]

『企画書』は大切だ。例えば「新事業」「新製品」「業務改善」と言ったキーワードで、多くの企画書ができあがる。会社にとっては多ければ多いほど良い。そして現実、その中のごく一部の企画書だけが採用される。

以下の「企画書審査ワークフロー」では各ステージで企画書がフルイにかけられ、最終的に生き残った企画書だけが社長に読まれる仕組みだ。

しかし、ただ単に企画書の『サバイバル』を業務プロセスに落としこんだだけでは面白くない。むしろここでは『企画倒れ』となった企画書達を「会社の資産」することを考えたい。すなわち「再利用できる企画書」を発掘できる環境を整えたい。

[企画書稟議フロー]

セールスマンには「流派」がある(?)

「1次コンタクト」なんて無機的な表現ぢゃなく、見込顧客が『A.タネ状態』なのか、『B.発芽している状態』なのか、『C.刈り取れる状態』なのか、をハッキリさせたいんだよ。なっ、有機的だろ!(どうだろ?)

もはや「SFA」などと言う上品な言葉とは無縁な気もするが、そんな流派のSFAフローを考えてみた。

[プロセスモデル]

「週報」や「日報」は、チーム内の作業状況や作業予定を可視化するツールとして有効だ。(管理職視点で言えば、各メンバの「考課資料(評価資料)」としても重要なのだろう)

しかし、週報や日報は「書き忘れ」や「未提出」がツキモノだ。いつでも『マイタスク一覧』に表示される様に自動起動させておくのが良いだろう。以下のワークフローサンプルでは、毎週月曜日の朝9時に『1.週次報告を書く』と言うタスクが自動的に立ち上がる。すなわち『タイマー開始イベント』でプロセスが開始される。メンバは少しずつ書き足して毎日「途中保存」すればイイ。最終提出となる「締切」は4日後の金曜日だ。

<各タスク名>
1.週次報告を書く、2.チェック&指摘、3.指摘への対応、4.確認